銀座の沙漠
ぎんざのさばく
色とりどりのネオンが点滅する煌びやかな銀座、その地下に造られた広漠たる恐怖の人工沙漠!ネオンの陰に隠された赤裸々な人間像を炙り出す異色作。
キャバレー「モンテクリスト」は不気味な影を残す店として銀座界隈に知られていた。支配人である庄司に度胸を見込まれた三郎は、その店でボーイとして働くことになった。ほどなくして三郎は庄司から不思議な場所に案内される。それはこの世のものとは思えぬ人工沙漠であった。そこでは幾人もの麻薬中毒者が蠢いていて、三郎は愕然とする。華やかな世界の裏側を知った三郎だったが、その日から兄貴株として扱われることになり、悪い気はしていなかった。後日、三郎は喫茶店で知り合った礼子という美しい娘を誘って遊園地へ出掛けた。そこで三郎は山内という普段は無口な男の意外な姿を見る。いつもは冷たい薄笑いしか見せない男が家族と楽しそうにはしゃいでいたのだ。三郎は意外に思ったが、その数日後、山内が人を殺める現場を目撃してしまった。山内は庄司支配人の命令で動く殺し屋だったのだ…。
日本 製作:日活
日活
1958
1958/9/15
モノクロ/91分/シネマスコープ・サイズ/10巻/2489m
日活
【東京都】文京区(後楽園遊園地、走るジェットコースター、ベビー列車の前、後楽園競輪)/中央区(銀座の昼の実景)/港区(芝浦付近、同・岸壁)/調布市(深大寺の森)