読売新聞連載「上と下」より 明日を賭ける男
あすをかけるおとこ
拳闘に命を賭ける親子の愛情とボクシングの凄絶さを中心に、二百万円をめぐる人間の哀歓を描く青春アクション篇。
元ボクサーの大四郎は妻を亡くし、一人息子の薫も迷子で行方知れずになってしまい、無気力な毎日を送っていた。そんなある日、身内の守彦から耳を疑う電話がかかってきた。二百万円の当たりくじを旅館に忘れたから代わりに取りに行って欲しいというのだ。守彦は旅館を密会に使っていたためそれが公になるのを恐れて取りに行けないという。大四郎が旅館へ出向くと、宝くじのことを新聞で知ったヤクザが旅館の女中・典子を脅して奪おうとしていた。大四郎は典子を助け、無事宝くじを回収するが、大阪の義弟・清吉から一報が入る。行方不明だった息子、薫が大阪でボクサーをしているというのだ。「俺の子だ…拳闘の血が流れているんだ…」確信した大四郎は大急ぎで大阪へ向かうが…。
日本
製作:日活 配給:日活
1958
1958/9/2
モノクロ/98分/シネマスコープ・サイズ/10巻/2697m
日活
【東京都】渋谷区(渋谷駅付近、電車道)/新宿区(歌舞伎町)/台東区(浅草公会堂)/港区(神宮外苑)
【神奈川県】箱根町(芦ノ湖)/横浜市(神奈川体育館)
【大阪府】大阪市(大阪駅ホーム、新世界)