女を忘れかねて成仏できないやくざの幽霊と、その幽霊に見込まれた呑ん平なヨロメキ青年が捲き起こす爆笑篇。
酒を飲むことが何よりも好きな呑ん平の三平。ある日、彼は部屋代を支払えず部屋を追われた。彼はセンベツの一升ビンをかかえたまま、とある墓地で夜を明した。翌朝、墓石に、お礼のしるしと酒をかけた。すると奇妙なことに、酒が墓石に吸いこまれていく。そして酔っぱらいの幽霊が三平の前に現れる。その幽霊は、自らを大五郎と名乗り、生前は大酒呑みのギャングだったと言う。