東京は恋人
とうきょうはこいびと
明るい近代性を持った女子大生を中心に若い世代の美しい姿を謳いあげた大津美子ヒットソングの映画化

文子は白雪大水泳部のホープという明朗な女子大生であった。姉が急病という報せを受けて、久しぶりに故郷の豊橋に帰る文子は、親友の芳江の勤務する特急「はと」に揺られていたが、メダカをマスコットとしている変わった学生のグループと知り合いになった。このグループは、関西で行われる全日本学生水泳選手権に出場する東都大の学生達であった。文子はそのグループの一人、有坂に男らしい面を感じて好意を持った。やがて特急「はと」は豊橋駅に滑り込んだ。文子は、芳江の「お姉さんがよくなったらすぐ帰っていらっしゃい」という言葉を背に受け、有坂達に別れを告げると家路に急いだが、病気である筈の姉は元気で働いていた。姉の和子はいつまでも呑気に学生生活を続けている文子に気をもんでお見合いを進めるために一芝居打ったのだが、文子は「お見合いなんて古いワ。結婚の相手ぐらい自分で見つけるワ」と全然受けつける様子もなかったが、文子の胸には知らず知らずのうちに有坂の面影を想い浮かべていた…。

日本
製作:日活 配給:日活
1958
1958/9/23
51分/5巻/1409m/モノクロ/シネマスコープ・サイズ
日活
【北海道】札幌市(札幌市営プール)
【青森県】青森市(青森駅)
【東京都】千代田区(東京駅・ホーム、「はと」デッキ、東京駅前)/渋谷区(神宮プール)/新宿区(絵画館前の歩道)/品川区(品川駅)
【静岡県】浜松市、新浜海岸、湖西市(浜名湖)
【愛知県】豊橋市(豊橋駅ホーム、豊橋駅前、豊橋市全景、広小路通り、ヤマサちくわ本店前、同・工場内、高塚海岸、豊川稲荷・茶室、吉田城、高豊海岸)
※ロケ隊は豊橋市白河旅館に宿泊