肉体女優№1の筑波久子が海女に扮してそののびやかな肢体と豊満な悩殺スタイルをふんだんにお目にかける娯楽活劇巨篇
真夏の太陽がギラギラと映える青い海原に海女の群れがしなやかな身体をくねらせて人魚のように泳ぎ廻っている……。沖の岩礁近くの海で働いている若い海女アキは採って来た海藻を砂浜に干していたが、それを盗もうとした仲間のタカ子と凄まじい大喧嘩をしてしまった。アキは野性的な女だ。この漁港一番の腕のいい海女で、港の若者達から騒がれていたが、同じ町のたくましい若者定男を一途に愛している彼女は彼等には見向きもしなかった。アキの叔父亀屋源兵衛は港の実力者で、定男も彼の下で働いていたが、源兵衛も港一番の働き者である定男に惚れ込みアキとの仲を許していた。その日、仕事が終わってアキが家に帰ると意外にも四年前東京に行った幼友達の雅枝が訪ねて来ていた。雅枝は東京で女優をやっていたのだがワケがあって帰って来たのだという。暫くの間アキの家に置いてくれという雅枝の頼みを快く受けながら、アキは見違えるように美しくなった雅枝を羨望の眼差しでまじまじと見詰めるのだった…。