野郎と黄金
やろうとおうごん

妹の謎の死を追求して単身暗黒街に乗り込んだ一刑事の努力と贋札に命を張る男たちの暗闘を描く、牛原陽一第一回監督作品。

ある夜、街の電話ボックスで射殺事件が発生した。蔵前署の腕利き刑事・杉田二郎は事件発生と同時に素早く聞き込みを続け、被害者である立花組代貸島村の所持品を盗んだ窃盗犯を逮捕した。ところが、二郎をこの事件の捜査本部要員から外した永島警部補と衝突したため、二郎は署を辞めると言って飛び出してしまった。アパートへ帰った二郎は、友達の靖子の家に行った妹の雅子がまだ帰っていないのを知って不吉な予感に襲われた。殺人現場で発見された青いイヤリングは彼が雅子に買ってやったものと同じものだったからだ。翌日、果して雅子が無残な死体となって発見された。雅子の掌に口紅で「ミドリ」と書いてあるのを確認した二郎は聞き込みの末、新宿に「ミドリ」というホテルがあるのを探し当てたが、それが立花組の経営しているホテルと知って小躍りした。そして与太者になりすまして新宿に乗り込み、同じく立花組が経営するバー「サンチャゴ」で、マスター兼立花組幹部の倉橋と喧嘩して警察に捕まるが、それを機会に二郎はまんまと立花組に入り込むことに成功した…。

日本
製作:日活 配給:日活
1958
1958/7/22
モノクロ/10巻/2437m/89分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】港区(新橋、青山墓地)/中央区(白木屋日本橋本店屋上)