夜は俺のものだ
よるはおれのものだ

善良なる小市民である町医者の家にふとした事件が縁で、兇悪犯四人が同居するというスリルに富む異色のサスペンス・ドラマ。

明け方、小山外科医院の小山医師はドアを激しくノックする音にたたき起こされた。玄関に出てみると、甥の史郎青年が立っていて、友人が怪我をしたから来て欲しいというのだった。眠い目をこすりながら往診の用意をした小山は目隠しをされて史郎の車に乗せられた。甥の史郎がグレていると噂では聞いていた小山も、ただ事ではない雰囲気に思わずたじろいだ。小山が目隠しを外されたのは物置のような小屋だった。そこには史郎含めて数人の男女一味がおり、その一人、十太郎が怪我をして倒れていた。小山が診察してみると、傷口は拳銃で撃たれたものであり、その異常な背景を直感した。すぐ去ろうと試みるが、側にいた男に強迫され、それは叶わない。改めて診てみると、かなりの重症で、到底この場で処理できる傷ではなかった。一味は悩んだ末、十太郎を小山医院へ担ぎ込む提案をする。

日本
製作:日活(民芸映画社) 配給:日活
1958
1958/7/13
モノクロ/5巻/1309m/48分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】新宿区(四谷警察署)