涙ながらのソーラン節に送られて故郷を後にした坂下真一は、七色のネオンまたたく東京の銀座にやって来た。というのも家庭の事情で田舎の大学を中退した真一は、生きていくためにも働かなければならず、山田鉄五郎という先輩の中では最も成功している社長を尋ねて上京してきたのである。しかし田舎者の真一は、行先の日本東京ビューティフル協会の事務所を探しあぐねて途方にくれていた。そんな時に現われたのが男女の性別のつきかねる琴ちゃんである。彼女いや彼は、ビューティフル協会№1のシスターボーイであった。この協会というのは、ゲイボーイ専門のシスターボーイ紹介機関であった。運よく琴ちゃんと知り合った真一は、先輩に就職を頼んだが、そそっかしい先輩は真一をシスターボーイ志願と誤解して登録メンバーに記入してしまった。泣きべそをかく真一は琴ちゃんから「稼ぐには絶好よ」と勧められ、思い切ってシスターボーイになろうと決心したのであるが…。