江戸の小鼡たち
えどのこねずみたち

大江戸を背景に、鼠小僧次郎吉に憧れる江戸時代の太陽族の波乱万丈の大活躍。時代劇に新風を呼ぶ大時代活劇決定版!

鼠小僧が処刑されたころ、階級制度のやかましい江戸には職がなく、街には飢えた貧民がさまよい乞食と夜鷹があふれていた。一方ではそんな町民の困窮をよそにやくざが跳梁し、私腹を肥す役人が大手をふって闊歩していた。何とかしてこの界隈から逃れ、広い世界に住みたいという望みを抱いていた、両国広小路に近い長屋に住む少年・次郎吉と勘太郎は、何ごともおもしろくなく今日も重右衛門一家の秀松といざこざを起して大騒ぎ。重右衛門親分は、この汚い長屋を取り払って盛り場を広げようと企み、悪徳御用商人島屋吉兵衛と組んで、次郎吉たちのいたずらを種に長屋の一同を追い出そうとした。長屋の者たちは乱暴者の次郎吉さえいなければ、と彼を冷たい目でみつめた。やけになって長屋を飛び出した次郎吉だったが、行く当てもなく盛り場をほっつき歩くばかり。そんな次郎吉を幼馴染のおきんが見つけ、助ける。しかし、そこに来合わせた若侍・格三郎を見ると言いがかりをつけ、挙句の果てに大喧嘩。その喧嘩っぷりを見込んだのが重右衛門親分。次郎吉は重右衛門の身内になり、いっぱしのやくざ気取りで盛り場を肩で風を切って歩き廻るようになった-。

日本
製作:日活 配給:日活
1957
1957/10/15
モノクロ/98分/スタンダード・サイズ/10巻/2633m
日活
【滋賀県】大津市(瀬田唐橋畔、中島公園)