誘惑
ゆうわく

初恋の想い出、恋のかけひき、いつの世も変らぬ恋の悩み。中平康監督の最高傑作。

大正気質の杉本省吉は銀座の洋品店主。娘の秀子とやもめ暮しで、店の二階を画廊に改造しようと考えていた。洋品店には、無愛想で化粧嫌いな竹山順子という店員がいた。ある日洋品店に、絵を描くより商売の方が巧いハンサム画学生・松山小平と、他人の迷感も顧みない貧乏画家・田所草平が、秀子とともにやってきた。順子は草平にその美貌を指摘されるや、一転してお化粧に専念し、草平にゾッコン惚れ込んでしまった。省吉の画廊が完成した。パーティの日、草平の画が一流画伯の目にとまった。草平の絵は大反響を呼び、皆に祝福される草平をみて、順子は目に涙を浮かべて喜んだ。作品展は連日盛況を極め、新聞は草平と順子の奇妙なロマンスまで書きたてた。商才のある小平は、草平の絵を一点十五万円まで釣りあげることに成功したが、この大騒ぎもどこ吹く風の草平。一方、小平の妹・章子のもとに、草平の画が4、5点埋れているという。それを持って秀子とともに画廊にやって来た章子をみて、省吉は驚いた。なぜなら章子は初恋の人に瓜二つで、その娘だとわかったからだった…。

特別出演として、岡本太郎、東郷青児、勅使河原蒼風、徳大寺公英が本人役で登場している。
日本
製作:日活 配給:日活
1957
1957/9/22
モノクロ/91分/スタンダード・サイズ/10巻/2507m
日活
【東京都】文京区(湯島天神)/台東区(上野東照宮の境内)/港区(麻布辺り)/中央区(銀座服部時計店、並木通り、築地辺り)/三鷹市(井の頭公園)