狂った関係
くるったかんけい
話題作「肉体の反抗」に続く肉体シリーズ第二弾。ワイドの大画面に肉体美を誇る筑波を中心に官能とスリルに富む愛欲活劇篇

夏休みを過ごすために、笙子は大学の女友達を誘って海浜にある実家のホテルへ帰って来た。彼女の許婚者の植村は家が没落して以来、卑屈な、いじけた男になって、彼女を幻滅させた。村の漁業組合の魚群発見係でヘリコプター操縦士の雨宮はキザな、蛇のような眼をした男で女泣かせでも有名だった。その彼が、派手な装いで美しい肢体の笙子に目を付けたのは当然だった。笙子の妹真沙子は雨宮を毛嫌いし、植村に味方したが、植村の意気地のなさに辟易した。ある日、兄浩一の紹介状を持って、笙子たちは附近の炭坑採掘現場へ見学に行った。そこで、真面目で親切な技師、諄吉に会った笙子は一目で彼に心を惹かれた。数日後、偶然、宴会でホテルに来ていた諄吉と再会した笙子は、飲めぬ酒を飲んで悪酔いしている彼を甲斐甲斐しく介抱しているうちに、いつしか熱い唇を寄せ合っていた…。

日本
製作:日活 配給:日活
1957
1957/8/6
モノクロ/10巻/2481m/91分/シネマスコープ・サイズ
日活
【茨城県】北茨城市(国鉄大津港駅・ホーム、同・駅前、大津町の商店街、里根川河口、大津港、五浦観光ホテル、五浦海岸・海水浴場、同・岩場、常磐炭坑・神山坑、割烹旅館・ことぶき館前の海岸通り) 
※筑波久子の出身地・茨城県北茨城市各所と実家の五浦観光ホテルでロケーションを実施