「男対男」より 命も恋も
おとこたいおとこよりいのちもこいも
古武道の激しい流派争いを通じ、現代の不正不徳と雄々しく闘って行く青年の嵐と恋を、葉山、芦川のコンビで贈る一大痛快篇

伴大二郎は大学に通うかたわら、日本古武道鹿島神流第十八代師範国井広之の高弟として、日々激しい修行に身を打ち込んでいた。その大二郎がある日アルバイト先の貴志実業で、暴れ込んだ二人の与太者を軽くねじ伏せ追い払ったことから、大二郎は貴志社長にすっかり惚れこまれてしまったが、大二郎の男らしい姿は貴志社長の一人娘多美子の瞳にも焼き付いて離れなくなった。しかし、大二郎には神崎あいという愛する女性がいた。あいは病床に臥しきりの母と娘の心細い二人暮らしを、か弱い女手一つでけなげにも守っていた。生活の苦しみも、大二郎の力強い愛情に優しく支えられて、彼女は幸福に包まれていたのだ。だが、愛する人に出来るだけ生活の苦しさを云うまいとするあいの女心は、思いがけぬ不幸を生んでしまった。必要に迫られてした借金が嵩み返済できなくなり、その代わりに芸妓に身を売れと強要されたのだ…。

日本
製作:日活 配給:日活
1957
1957/5/15
79分/10巻/2164m/モノクロ/スタンダード・サイズ
日活
【東京都】大田区(羽田空港)/台東区(浅草、隅田川畔)/北区(飛鳥山、飛鳥山権現)/青梅市(御嶽神社)
【北海道】▲炭鉱町