無法一代
むほういちだい

金儲けの鬼と化した男が京都の遊郭で女を売って荒稼ぎしようと画策する。女郎屋の子として生まれた原作者が実父をモデルにあくなき欲望と暴力の世界を描いた問題作を豪華キャストで映画化!

明治末期、貫太と女房のお銀は身内を頼り遊郭へやって来た。貫太は貧乏人が故に軍隊ではあらぬ嫌疑をかけられて親友共々死地に追い込まれた経験があり、死に物狂いで金儲けをしてやろうと再起一番の地としてこの遊郭を選んだのだ。貫太は遊郭の中で空き部屋一室を借り、貫銀楼という店を開く。訳あり女三人を揃えて開店したこの店は、貫太の「貧乏人だからといって社会の隅で悶えている必要があるだろうか」という強い思いもあり、順風満帆な滑り出しを見せたかと思えたが、ある事件がきっかけで遊郭のボスである淀川と対立するようになり…。

日本
製作:日活 配給:日活
1957
1957/3/20
モノクロ/102分/スタンダード・サイズ/10巻/2806m
日活
【京都府】京都市(伏見区・中書島、宇治川)