続飢える魂
ぞくうえるたましい

熱狂的な人気と話題をさらった第一部に続いて、愈々佳境に入る問題の愛欲メロドラマ巨篇。

令子は十年前、二十三も年上の芝直吉のもとに嫁いたが、彼女の結婚生活は屈辱と忍従の生活そのものでしかなかった。そんな妻の座に、半ば諦めの気持ちでいた令子の心をゆさぶったのは、芝の商敵で関西の少壮実業家・立花烈だった。一方、小河内まゆみは年頃の子供を持つ美貌の未亡人。そんな彼女の前に現われたのは、亡夫の友で数年間寝たままの病妻を抱えた下妻だった。或日、まゆみは下妻の激しい要求と彼女自身の欲求に耐えかね、遂に愛を受け入れた。一方、直吉夫妻は商用で賢島にいたが、昔馴染みの芸妓珠奴を宴会に呼んだ直吉は、外泊するという。あまりにもみじめな自分に耐えられなかった令子は、立花の部屋をノックした。魂の飢えに悩む令子もまゆみも、愛情に満たされ、悲しみの彷徨も終りを告げる筈だったのだが…。



 

日本
製作:日活 配給:日活
1956
1956/11/28
97分/10巻/2659m/モノクロ/スタンダード・サイズ
日活
【東京都】新宿区(神宮外苑)/千代田区(日本テレビ(スタジオ外観、テレビ塔展望台、スタジオ内部)/大田区(羽田空港)/調布市(京王線布田駅)
【奈良県】奈良市(奈良ホテル、薬師寺、唐招提寺、奈良公園付近)/大和路を走る近鉄電車、西の京の道
【三重県】志摩市(賢島のドライブウェイ、志摩観光ホテル、賢島の海と船着場、英虞湾)