沖縄の民
おきなわのたみ

凄絶な砲火を浴びながら敢然と闘った沖縄の人々の姿をセミ・ドキュメンタリータッチで描く。数多くの犠牲を払った沖縄攻防戦の先に待つ未来とは―。

昭和十九年七月、沖縄本島がまさに次の戦場と化そうとしていた頃、那覇市の学校に勤める真知子は集団児童疎開のために走り回っていた。その甲斐もあって、沖縄決戦を目前に控え、第一回疎開船は無事に沖縄を離れていった。真知子も同船する予定だったが予定が急変し、教え子たちを涙の中送り出した。しかし出航して間もなく、疎開船が敵船の魚雷攻撃に沈没したという報せが入る。父兄たちの激しい怒りを受け、自らも心に深く傷を負った真知子は、それでも第二回集団疎開の勧誘を続けるのだった。翌年、遂に米軍は沖縄本島に上陸した。学生隊に所属していた光一も戦線に加わるが、学友を失い、やり場のない悲しみに暮れていた。更に、応援に来るはずの部隊の姿も見えず、次第に戦況は悪化していく…。

日本
製作:日活 配給:日活
1956
1956/11/21
モノクロ/96分/スタンダード・サイズ/10巻/2614m
日活
<全て沖縄の設定>
【静岡県】伊豆の国市(長岡、横根沢)/伊東市(八幡野=沖縄の設定)/沼津市(静浦海岸)
【神奈川県】茅ヶ崎市(辻堂演習地)/川崎市(守礼門のオープンセット)
【千葉県】銚子市(屏風ヶ浦)