逆光線
ぎゃくこうせん
女子大生の玲子は恋人がいるにも関わらず、アルバイト先の主人とも関係してしまう。北原三枝が既成の社会通念に囚われない、奔放な女子大生に扮した『太陽の季節』女性版というべき作品。
女子大生の玲子は「愛情とはお互いの身体で確かめ合っている時だけ信ずることができるもの」という奔放な恋愛倫理観を持っていた。ある夜、友人・元子の恋人・寺村のアルバイト先を訪ねた玲子は、道端の水飲み場で水を飲む寺村を自分の口で水を遮るように接吻した。玲子自身、真木という同級生の恋人がいたが、真木が彼女に求婚した時「そんな保証付きの愛なんて嫌」と真木を突き放す程のものを持っていた。玲子は石本家の一人息子・直彦の家庭教師のアルバイトをしていたが、直彦の母が留守の日に玲子は直彦にせがまれて石本家に泊まった。その夜、玲子は主人・石本博彦と感情の赴くままに肉体を交した。そしてその償いをという石本に玲子は「私より20年以上も長く生きているご老体に責任なんて負わせないわ。共犯者と見做します。赤ちゃんができたら手術代は割カンよ」と強く遮るのだった。夏休みに石本父子と蓼科の別荘に出かけた玲子は石本の抱擁を受ける。3日後、グループと一緒に蓼科に来た真木は玲子を誘うために石本の別荘に寄ったが、カーテン越しに石本の膝にもたれている彼女を見てしまう。激昂した真木は玲子を「娼婦!」と罵倒するが…。
日本 製作:日活
日活
1956
1956/8/14
モノクロ/91分/スタンダード・サイズ/9巻/2485m
日活
【東京都】港区(青山学院)/(市区町村不明)日大のプール
【長野県】上高地/松本市(大正池、明神池、キャンプ村、河童橋)