東京バカ踊り
とうきょうばかおどり
日活喜劇陣とオールスターを駆使して、歌あり、恋あり、笑いありと陽気に銀幕を天然色で彩る爆笑娯楽巨篇

夢の都、花の東京……この日本一繁華な都会のビル街の雑踏を行く一見田舎風の女学生森下ミチ子は、紅いスーツケースを提げ、通りがかりのサンドイッチマンのジェットキッドの次郎ちゃんに何事かを尋ね、次郎の手に持つ“東京バカ踊りコンクール”のプラカードをチラッと見ながら有楽アーケードに入って行った。有楽アーケードには小綺麗な店が並んでいる。その中には美しい女主人が経営する宝石店…。矢島と一人娘トミ子が電器店“ライト”…。歌の好きな岡田の床屋“クラブ”…。千代子の勤める喫茶店“パール”…。と云った向う三軒両隣りのなごやかな住人達がいた。さて、森下ミチ子は、トミ子のおかげで尋ねる岡田の床屋に行くことが出来た。しかし“生馬の目を抜く”東京のたとえを知らないミチ子は、店の入口に紅いスーツケースを置き忘れ、さっそくサンドイッチマンの次郎がこのスーツケースを狙ったが、太田刑事に気づきコソコソ逃げ出した。ところがミチ子は二人目のスリ、ルパンの金ちゃんにスーツケースを盗られてしまった。金ちゃんは次郎と名コンビのスリであるが、二人は“バカ踊りコンクール”の舞台の床下にスーツケースもろとも潜り込んだ…。

日本
製作:日活 配給:日活
1956
1956/5/10
50分/6巻/1372m/コニカラー/スタンダード・サイズ
日活