青春をわれらに
せいしゅんをわれらに

春です!恋です!悩みます!週刊サンケイ連載、源氏鶏太原作の爆笑ホームドラマを春原政久監督が映画化したユーモア作品。

南部友助は南部産業株式会社の社長を既に婿養子の周吉に譲っていたが、一向に悠々自適な暮らしをせず、名物のカミナリを一年中落としていた。周吉夫婦は友助のカミナリ退散の苦肉の策として、朝倉女史との見合いを計画。見合いとは知らずに歌舞伎座の食堂で朝倉女史を紹介された友助は、いつの間にか二人で取り残され、話もはずんだ。ところが社会事業家の朝食女史が老人ホーム建設の協力をお願いしたとたん、未だ青年のつもりでいる友助はご機嫌斜め。カミナリを落として、せっかくの計画もおジャンになった。ある日、新橋で小料理屋を出している八重子が友助を訪ね、娘・京子の就職を頼んだ。20年ぶりの再会にご機嫌な友助は、頼みを引き受けて周吉の許に赴いた。その頃、社長室では周吉の娘・美奈が、恋心を抱いている建築家・高井青年と談笑中。そこに到着した友助は、高井の要件が能率増進のためのビル改装工事だと聞くと、建築界の権威・岸山博士の設計を軽蔑するのかと大喧嘩。さらに高井と入れ代わりに戻ってきた周吉には、情実入社を一切禁止した友助の社規通り就職の件を断わられ、憤然とした。数日後、八重子に会いに行く友助は京子に呼び止められ、南部産業の森山との恋仲を母に話してほしいと相談された。八重子に会った帰り際、折り入って相談があると言われた友助は、今度は自分のことだ勘違い。浮かれて帰る途中、何の因果か朝倉女史の車にハネられてしまい…。

日本
製作:日活 配給:日活
1956
1956/3/28
モノクロ/98分/スタンダード・サイズ/11巻/2699m
日活
【東京都】千代田区(日比谷公園、丸ノ内日活前)/港区(新橋)/文京区(後楽園遊園地)/世田谷区(多摩川土手、二子玉川園)/▲(フットボール試合場、湖を巡る道、海岸・岩の上)