姉さんのお嫁入り
ねえさんのおよめいり

美しい姉妹愛で生れた日本一の花嫁さんをめぐって、朗らかな笑いと涙で描くホームドラマの珠玉篇。斎藤武市第1回監督作品。

東京の閑静な住宅地に五十嵐家があった。この家には父も母もない6人のきょうだいが住んでおり、丸の内の会社でタイピストをしている長姉の文子とアルバイト高校生の長兄健一が両親の代わりをしていた。この他に、中学生の洋子、修二、小学生坊主の三郎、それに6才の司郎だ。万年補欠のくせにプロ野球選手になる夢を見る修二にしても、明朗にしてロマンチストの洋子にしても、やんちゃ坊主の三郎や時々寝小便をする司郎にしても、文子や健一にとっては時には大変厄介ものだが、一端事あると涙ぐましいほど協力するのであった。さて文子には、和田信夫という恋人があった。信夫は文子の会社の近くにある鉱業会社の社員で、二人は真剣に結婚のことを考えていた。だが文子にとっては自分の家の貧乏さが何よりも心配で、はっきりした返事を信夫にする事も出来なかった。時々家に遊びに来る信夫はみんなから慕われていたが、ある日突然、信夫が転勤のため北海道へ行くことになってしまった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1956
1956/5/17
73分/8巻/1708m/モノクロ/スタンダード・サイズ
日活
【東京都】千代田区(丸ノ内・東京駅丸ノ内口前付近、日比谷公園)/台東区(上野駅・構内、同・改札口、両大師橋)/中央区(銀座、歌舞伎座前)/目黒区(緑ヶ丘駅(現・緑が丘駅)・構内、同・駅前、呑川沿い)