はじめて相対する高左近之助の“地獄剣”と雲母飄介の“極楽剣”の真剣勝負。夜更けの境内に殺気がみなぎる。一方、朽木時三郎はお銀の口から飄介が由比正雪の影武者であることを聞き出す。朽木は智慧伊豆と呼ばれる松平伊豆守の直属の隠密なのであった。朽木は、高を伊豆守に紹介し、栄達を望むなら正雪を斬れと命じた。一方、飄介を探している金井のために、道場に拉致された孫兵衛と雪絵は、夜脱出せんとして、邸内に忍び込んでいた高と出会い、孫兵衛は思わぬ傷を負った。おかげで正雪は難を免れるのだった。地獄剣の失敗を聞いた伊豆守は、今度は飄介を味方につけることを考えるのだった。