ビルマの竪琴 総集篇
びるまのたてごとそうしゅうへん

第二次大戦後のビルマを舞台に、市川崑監督が戦争の虚しさを詩情豊かに謳いあげた不朽の名作。第17回ヴェネツィア国際映画祭 サン・ジョルジョ賞受賞。

第二次世界大戦末期、ビルマからタイへ逃がれようとする井上部隊は、井上隊長以下みな音楽好きで、特に水島上等兵の弾く竪琴は、疲れ切った隊員たちの心に滲みた。やがて戦争が終わり、井上部隊はムドンの収容所へ送られることに。水島は一人、戦争終結を信じず立てこもる日本軍の説得に派遣される。だが、彼の説得は聞き入れられず隊は全滅する……。収容所に落ち着いた井上部隊は、水島そっくりの僧とすれ違う。それは収容所に向かう途中、放置された日本兵の白骨を見て、霊を慰めることに決めた水島の姿だった。

※本作は、当時別々に公開された『第一部』『第二部・帰京篇』を市川崑監督が自ら再編集した『総集編』。

日本
製作:日活 配給:日活
1956
1956/2/12
モノクロ/116分/スタンダード・サイズ/14巻/3196m
日活
【海外】ミャンマー(ヤンゴン、モーラミャイン)
【神奈川県】小田原市(小田原競輪場附近の元閑院宮邸敷地内臥像オープンセット)/川崎市(稲田登戸~ビルマの村落の設定)
【静岡県】三島市(楽寿園ときわの森)/伊豆市(修善寺附近の狩野川にかかる吊り橋)/沼津市(静浦・石切り場跡の洞窟)