赤ちゃん特急
あかちゃんとっきゅう
東海道の定期便トラックに捨てられた赤ちゃんをめぐり、二人の運転手が捲き起こす笑いと涙の珍道中。
大吉は東京と大阪を往復する定期トラックの運転手。助手の六平太を隣に乗せ、今日も東海道の長い道を疾走するのだった。真夜中、街道沿いのいつもの食堂に入ると、看板娘の新子がかわいらしい笑顔で迎えてくれたが、店の一角に他社の運転手である助三たちの姿を見つけ、大吉は体を固くした。かつて助三たちは伝票を誤魔化し、大吉たちの仕事を横取りしたのだった。助三たちは大吉たちを店の外へ連れ出し因縁をつけたが、怒った大吉に返り討ちにされた。それから大吉たちは夜食を済ませてトラックに戻るが、出発して間もなく、荷台から猫の鳴き声らしいものが聞こえて停車した。荷台を見てみると、なんとそこには大きなバスケットの中で泣きわめく赤ちゃんがいた。傍らにはミルクの入った哺乳瓶やオムツ、そして一通の手紙が入っていた。大阪に住む父親の元へこの赤ちゃんを送り届けて欲しいという内容だった。大吉と六平太は思わず顔を見合わせた。そして、男二人と赤ちゃん一人の珍道中が幕を開ける。
日本
製作:日活 配給:日活
1956
1956/1/29
モノクロ/7巻/1817m/66分/スタンダード・サイズ
日活
【東京都】大田区(六郷橋)
【神奈川県】箱根町/京浜国道、戸塚の有料道路
【静岡県】静岡市(清水)/浜松市
【愛知県】名古屋市(中日新聞本社4階ホール・「クリスマス赤ちゃんコンクール」会場、市街、テレビ塔下附近)/豊橋市
【滋賀県】大津市(瀬田の唐橋)
【京都府】京都市(市街)
【大阪府】大阪市(市街、大阪城天守閣、大阪城の展望台と石段のあたり)/▲高級ホテル
【三重県】鈴鹿峠