逢いたかったぜ
あいたかったぜ
哀愁の夜霧の港町に繰り広げられる男の友情、妖しくも切々たる女の慕情、波止場に巣食うボスとの対決が岡晴夫の名調子で展開される異色娯楽篇

邦徳丸の船員、花村千吉は四ヵ月ぶりに懐かしい港へ戻ってきたが、上陸早々安藤長太郎という男の危機を救ってやった。十三の時に両親を失い、ヤクザの世界に足を踏み入れた安藤は、足を洗ってまともに暮らすためにこの港にやって来たのだが、せっかくの波止場の仕事も港湾労務者の古顔としてハバをきかせている鉄拳の政、浜っぽの虎、とんびの辰といったならず者に因縁をつけられ、すんでのことで焼きをいれられるところだったのである。花村は航海から帰るたびにきまって訪れるバー“ラバー”で、マダムの葉子やバーテンの健一、それから葉子の一人息子秀坊の歓迎を受けた。そして、葉子の姪初枝が元気で昼間洋裁学校に通っていると聞いてホッとするのだった。

日本
製作:日活 配給:日活
1955
1955/12/20
モノクロ/8巻/1776m/65分/スタンダード・サイズ
日活
【東京都】調布市(京王閣遊園地) 
【神奈川県】横浜市(防波堤、埠頭、波止場、港、港の見える公園、繁華街、遊園地、小公園、倉庫、山下公園)
 ▲刑務所