江戸一寸の虫
えどいっすんのむし

剛直一途の青年が常に権力に抗して闘いぬき、明治時代に移っても徳川時代の夢を追った姿を謳いあげた新時代劇の雄篇。

暗雲低迷する幕末。譲夷を叫ぶ彌太郎は、役人や異人と結托し金儲けをする桑名屋を襲い、奪った千両箱を手土産に新徴組に走った。ある日、水戸藩を脱藩した清次が、吉原上りの愛妾・おたつと暮らしている彌太郎に、父親の上月小藤太が不浄の金を集めていることを打ち明ける。上月家に忍び入った彌太郎は、清次の妹の妙の度胸と美しさに心惹かれた。その頃、江戸城では老中総評議により、新徴組が江戸市中の讓夷派浪士取締の役に任命された。異人を斬ったと言って駆け込んできた清次を彌太郎が叱ると、清次は席を蹴って立った。清次を追う彌太郎の前に朋友の山岡が現れ、徳川を亡ぼすのは讓夷論だと説くが、彌太郎は山岡を徳川の提灯持ちと罵って斬りつけた…。

日本
製作:日活 配給:日活
1955
1955/10/25
モノクロ/123分/スタンダード・サイズ/12巻/3373m
日活
【神奈川県】川崎市(稲田登戸)