こころ
(こころ)
明治の文豪・夏目漱石の畢生の名作「こころ」に市川崑が真っ向から挑む大野心作。
監督
市川崑
キャスト
先生(野渕)=森雅之/奥さん(静)=新珠三千代/梶=三橋達也/日置=安井昌二 日置の母=北林谷栄 未亡人=田村秋子/日置の父=鶴丸睦彦 日置の兄=下元勉 周旋屋=下條正巳 旅の僧=久松晃 粂=奈良岡朋子/先生の叔父=山田禅二 梶の父=伊丹慶治 医者=鴨田喜由 葬儀屋=河上信夫 下宿のおばさん=山本かほる (以下、主なクレジットなしの出演者)小料理屋の客=宮原徳平 夫婦連れ=紀原耕 夫婦連れ=竹内洋子 日置家の女中=津田明子 電報局の男性=衣笠一夫 葬儀屋の助手=二階堂郁夫 結婚式の参列者=原恵子
脚本
猪俣勝人 長谷部慶治
音楽
大木正夫 
その他スタッフ
製作/高木雅行 原作/夏目漱石(岩波文庫版) 撮影/伊藤武夫 藤岡粂信 照明/藤林甲 録音/橋本文雄 美術/小池一美 編集/辻井正則 助監督/舛田利雄 製作主任/桜井宏信 スクリプター/土屋テル子 美術考証/木村荘八   
日置にとって野淵先生は最も尊敬する先生であったが、同時に何かしら不可解な心情の持主でもあった。先生とは、ある夏海水浴に出かけた時に出会ったが、日置はその一瞬で先生に強くひきつけられた。これが縁で日置は東京へ帰ってからも繁々と先生の自宅へ勉強に通った。先生には美しい奥さんがおり、子供はなく二人だけの静かな家庭だった。先生と奥さんの仲は決して悪いのではないが、かといって幸福とも思えなかった。日置は先生夫婦の生活へ入りこんでいくにつれ、先生の孤独な境涯に同情をよせる一方で、何故この夫婦は暗い空気に覆われているのか、また先生が奥さんを憐れんでばかりいて愛しきれないことに不審を抱くようになった。そうした懐疑は、やがて先生の徹底した人間嫌い思想の根本をつきとめようとさえ感ずるようになった。翌年、大学を卒業した日置は先生に就職口を依頼して、重病の父の看病に田舎に帰った。その間、明治天皇が崩御し、明治の精神の終焉を淋しく悟った先生は、自分の歩いて来た今日までの荊の道を細々と書きつらね、日置に送った。重病の父の床で手にしたその手紙には「この手紙の着く頃には、自分はこの世にはいないでしょう」と書いてあった。
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製作国:日本 製作:日活
配給:日活
製作年:1955
公開年月日:1955/8/31
上映時間ほか:モノクロ/122分/スタンダード・サイズ/13巻/3333m
© 日活

ロケ地

【千葉県】南房総市(白浜海岸)

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