大岡政談 第一話 人肌蝙蝠
おおおかせいだんだいいちわひとはだこうもり

妖気立ち込める箱根の湯治場に、謎また謎の怪事件勃発!ご存知大岡越前守の名裁きが満喫できる痛快娯楽時代劇。

大岡越前守が伴作と八助をお供に、さらに途中で一緒になった女おゆうを連れて、箱根山中の宿屋杉屋に湯治にやって来た。その杉屋では、その朝若い武士が菊の間で自殺したという。越前はこの事件を他殺とにらみ、菊の間の隣・萩の間に部屋を決めた。一方おゆうは、その因縁つきの菊の間に陣取った。伴作の調べによって、菊の間の武士は二階堂主馬と言い、小田原藩の御金蔵が破られ、黄金が盗まれた責めを負い、その後消息不明となっていた者と判明した。その夜は篠突く雨で、何か鬼気迫る夜だった。丑満の頃、萩の間に忍びこんだ宿泊客のお島は越前に取り押えられ、八助の部屋にも黒装束が忍びこんだ。伴作と八助がはね起きたので曲者は逃げたが、その一人の真白な腕のつけ根に浮かぶ蝙蝠の入墨は見逃さなかった―。

日本
製作:日活 配給:日活
1955
1955/8/16
モノクロ/83分/スタンダード・サイズ/10巻/2287m
日活