緑はるかに
みどりはるかに

全国の少年少女を湧かせた讀賣新聞連載画物語の映画化。全国2千人から選ばれた浅丘ルリ子主演、日活初の豪華総天然色映画巨篇。

まだ幼い少女であるルリ子は、北海道の空の彼方を眺めながら、父にもらった美しい緑色のオルゴールの音を聴いては、今日もまた空想に耽っていた。というのも、ルリ子の父は有名な科学者で、北海道の研究所へ行ったきり一年間音沙汰もないのだ。ルリ子は幼心に寂しさを堪えながら、父が出向いていった地を夢に描いていた。そこは美しい世界で、女王や王子がいて、たくさんの動物たちも愉快に楽しく暮らしている場所だ。そしていつか自分も彼らに快く迎え入れられるはずと、ルリ子は幻想の世界に夢中になっていた。しかしある日、その幻想も突如として破られることになる。父が急病になったという報せが届き、母と共に会いに行くことになったのだ。果たして、ルリ子は父と再会できたが、親子三人は洞窟の中に閉じ込められてしまった。全ては父の科学研究の秘密を盗もうとしたスパイ団の策略だったのだ。

日本
製作:日活 配給:日活
1955
1955/5/10
コニカラー/90分/スタンダード・サイズ/10巻/2473m
日活