江戸最後の日
えどさいごのひ

吉田絃二郎の同名戯曲を元に、稲垣浩が潤色・監督。悩める主人公を演じるのは、剣戟スター・阪東妻三郎。

明治元年正月。鳥羽伏見の戦いに敗れた徳川慶喜は江戸に帰り、恭順謹慎の意向を示して部下の鎮撫に当たっていた。しかし旧幕府の士の中には、官軍との一戦を試みて大勢の挽回を志す過激主戦論者、慶喜の意向を受けて恭順を主とする者、平和交渉によって徳川家を救おうとする者たちが対立し、江戸市民は不安に追い込まれていた。何れも目的を達し得ないなか、同年二月、官軍が薩摩長州以下二十一藩の大兵で、三月十五日に江戸城を総攻撃すると報じられた。穏健派の勝安房守は、主君・慶喜の苦衷を知らずに決戦すべきと狂奔する主戦論者をおさえることに苦心するが、徳川家再興を夢みる主戦論者から悪罵され、身辺は常に危険に曝されていた。三月十三日、遂に征東軍が江戸に到着。勝は国家のため、江戸百万の民のため、死を覚悟して大総督府参謀・西郷隆盛をたずねた-。

日本
製作:京都撮影所 配給:日活
1941
1941/11/28
モノクロ/95分/スタンダード・サイズ/10巻/2593m/時代劇

<ご注意>
戦前の製作作品(1942年以前)は、資料の不足などの事情により、当HPのデータの内容が必ずしも正確なものとは限りません。

日活