続清水港(戦後改題「清水港代参夢道中」)
ぞくしみずみなと

スランプ気味の演出家が目覚めると、次の舞台の主人公「森の石松」になっていた―。「名君初上り」に次ぐマキノ正博監督作品。廣澤虎造、美ち奴、小川隆が特別出演。

ある劇場の演出家である石田は「森の石松」を上演することになり、その舞台稽古をしていたが、脚本が悪くどうしても思う様にいかない。その上専務からは嫌味を言われ、秘書とも喧嘩し、石田は散々な気持ちでふて寝する。しばらくしてふと目を覚ますと、頭にはチョンマゲがあり、舞台装置そっくりの本物の清水港にいた。おまけにどこぞの三下が石田のことを「石兄ィ」と呼んでくる。なんと森の石松本人になっていたのだ。夢か現か石田は驚愕し、自分は演出家の石田であり森の石松ではないと周りに訴えるが、狂人と思われ座敷牢に入れられてしまう…。

※1957年3月8日改題新版「清水港代参夢道中」として公開。現存90分

日本
製作:京都撮影所 配給:日活
1940
1940/7/10
モノクロ/96分/スタンダード・サイズ/10巻/2645m

<ご注意>
戦前の製作作品(1942年以前)は、資料の不足などの事情により、当HPのデータの内容が必ずしも正確なものとは限りません。

日活