路傍の石
ろぼうのいし

『真実一路』に続き、山本有三の名作を田坂具隆監督が映画化。

居所も知れぬ父と室町小町と呼ばれる母をもつ小学生・吾一は、稲葉屋の裏店で母と二人きりの生活を続けていた。優等生の吾一は中学校に進学したいと思っているが、家が貧しいため希望は実現しそうにない。そんな吾一を見かねた稲葉屋の主人が学費援助を申し出るが、突然帰宅した父が、ひがんだ気持ちから申し出を断ってしまう。父の借金のカタとして伊勢屋に丁稚奉公に出された吾一は「五助」と呼び捨てられ馬車馬のようにこき使われるが、暇を盗んで勉強を続けた。吾一は路傍の石のように放り出され蹴とばされようとも、ひたむきに自らの運命を切り開いていくのだった…。

日本
製作:多摩川撮影所 配給:日活
1938
1938/9/21
モノクロ/131分/スタンダード・サイズ/14巻/3586m

※現存119分

<ご注意>
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日活