五人の斥候兵
ごにんのせっこうへい

五人の斥候兵の勲功を田坂監督が描いた戦記映画。第6回ヴェネチア国際映画祭イタリア民衆文化賞を受賞した名作。

昨夜まで岡田部隊と支那軍とが激戦を繰り広げていた北支戦線の一地点。今まさに日の丸の国旗が掲げられようとしていた。二百名の精鋭で構成された岡田部隊も、激戦に次ぐ激戦で、既に半数以上の戦友を失ってやっと攻略したところだった。兵士たちにはひと時の休息が与えられたが、思い出されるのは今は亡き戦友たちのことだった。ある兵士は右手を負傷し、慣れない左手で故郷に手紙を書こうとしていた。兵士の傷の手当てもろくにできない状況だった。藤本軍曹は彼から鉛筆を取り、代筆をしてやるのだった。部隊は疲弊していたが、翌朝間もなく、本隊からの伝令が「岡田部隊は前面の敵状を捜索報告せよ」との命令を伝えた。岡田隊長は悩んだ末、藤本軍曹が斥候長となり、部下四名を率いて敵状捜索に出発するよう命じた。藤本軍曹含む五人の斥候兵は直ちに任務につくことになるが…。

※1968年7月25日新版公開(70分)戦争場面は千葉県習志野にてロケ。
日本
製作:多摩川撮影所 配給:日活
1938
1938/1/7
モノクロ/78分/スタンダード・サイズ/7巻/2142m

<ご注意>
戦前の製作作品(1942年以前)は、資料の不足などの事情により、当HPのデータの内容が必ずしも正確なものとは限りません。

日活