血煙高田の馬場(戦後改題「決闘高田の馬場」)
ちけむりたかだのばば

巨星・阪妻が待望の堀部安兵衛!砂塵を蹴って宙を飛ぶ血戰・高田の馬場に展開する一世一代の剣陣一瞬十八人斬の壮絶!
稲垣浩とマキノ正博が共同監督、一週間足らずで製作完成した正月作品

あらすじ 何処だ、何処だ、喧嘩は何処だ!!物見高い江戸の連中が取り巻く中で、朝っぱらからあんまり強くない奴が二人、境内の真中ですごいタンカをきってズラリと抜き合って構えていた。そこへ大酒飲みの中山安兵衛「おい喧嘩は俺が買ったぜ」と御登場。喧嘩の仲裁でまんまと酒代をせしめた安兵衛が長屋でいい御機嫌でのびていると、こんどは長屋の夫婦者の喧嘩が始まった。そこでも仲裁を買って出た安兵衛ノッソリ帰ってみると、ちょっと苦手な伯父の菅野六郎左衛門が来ていた。会えばお定まりのお説教だが、妙に身に染みる。刀を見せろと言われて、刀だけは手入れの行き届いた奴を見せた。明日は六郎左衛門、恒例の剣術試合だ。今年も村上庄左衛門に勝てるかどうか。一方、堀部彌兵衛の娘お妙が、自分の婿は自分の手でという主義で婿探しに出かけたある日、颯爽とした安兵衛を見染める。さて試合の結果は村上の負け。中津川祐範と語らった庄左衛門と次郎太の村上兄弟、六郎左衛門に果し状をつきつけた。決闘当日、飲んだくれて寝ていた安兵衛の許に六郎左衛門の書置きを持って駈けつけた長屋の連中。六郎左衛門の危急を知った安兵衛、高田の馬場へ一散に駈けつける。お妙のしごきを身にまとい、中山安兵衛、後の堀部安兵衛一世一代の剣陣の火ぶたは切られた!

日本
製作:京都撮影所 配給:日活
1937
1937/12/31
モノクロ/スタンダード・サイズ/7巻/1572m/57分

<ご注意>
戦前の製作作品(1942年以前)は、資料の不足などの事情により、当HPのデータの内容が必ずしも正確なものとは限りません。

日活