恋愛と結婚の書 恋愛篇
れんあいとけっこんのしょ1れんあいへん
菊池寛の原作を「緑の地平線」に次いで阿部豊が監督したメロドラマ。西條エリ子、市川春代、星玲子、花柳小菊の四大女優が共演
あらすじ 春の日の乙女たちは学窓を出る直前「恋愛と結婚の書」を読んで未来への憧れを抱いた。仲良しの四人組、砂川朱実は芸術に生きるべく舞台生活に入った。立花さくらは父と二人静かな田園生活に、杉浦由紀子は恋人とアパートに同棲した。質屋の娘松波春江は降るような縁談を受けていた。朱実を愛する外交官宮坂憲一は彼女を舞台から退かせて結婚しようと進めたが、朱実は世のすべてを知り尽くした劇作家今井を深く愛していた。今井は朱実に、同僚の非難をよそに大役を振って彼女を指導した。今井の妻は何事もかくし夫を理解し愛した。春江は酒屋の息子丸田平吉と婚約したが、のんきな平吉は少しの関心も持たなかった。朱実は今井との恋を清算し、由紀子は恋人との愛に破れてさくらに会い、自殺した。さくらは学友の変わり果てた姿を見て涙ぐみ、昔読んだ恋愛と結婚の書の教訓を見出した。理解あるさくらの父は、娘の理智を認めて医学士北川豪一との結婚を許した。美しき温室の花に埋もれてさくらは幸福と感謝の涙にむせぶのだった。
日本 製作/多摩川撮影所
日活
1936
1936/6/18
モノクロ/スタンダード・サイズ/7巻/1900m/69分
<ご注意>
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日活