忠次旅日記 忠次御用篇
ちゅうじたびにっきちゅうじごようへん

伊藤大輔監督、大河内傅次郎主演の「忠次三部曲」最終篇。

越後長岡の酒造問屋・沢田屋の番頭定吉、それが忠次の現在の世を忍ぶ姿だった。そんなこととは知らぬ沢田屋の娘・お粂は忠次に心を寄せるようになっていた。忠次を匿っている父の喜兵衛もそんなお粂が気がかりだった。ある日、忠次は沢田屋の息子・銀次郎の供で集金に来たが、銀次郎はその金で扇屋の花魁・信夫を身請けして駆け落ちしようとしたところを鷲津の音蔵一家に襲われ売上金を奪われた。忠次は音蔵の家に乗り込み金を取り戻すが、音蔵に正体を知られてしまう。忠次が喜兵衛に別れを告げようとしたその時、音蔵に引き連れられた捕方が押し寄せる。混乱の中、喜兵衛は忠次の刀を持ち出したお粂を斬り忠次に刀を渡す。こうして忠次は音蔵たちの囲みを破ったが持病の中風が悪化し、故郷の上州・沼田にたどり着くも捕らわれの身となった。それを知った忠次の身内が護送中の忠次を奪い返し、一路、姐御のお品が待つ国定村へ向かうのだったがー。
※現存するプリントは「信州血笑篇」の壁安左衛門の家の場面が冒頭についたものとなっている。

日本
製作:日活太秦撮影所 配給:日活
1927
1927/12/27
モノクロ/10巻/2612m/95分/スタンダード・サイズ/無声

<ご注意>
戦前の製作作品(1942年以前)は、資料の不足などの事情により、当HPのデータの内容が必ずしも正確なものとは限りません。

日活