忠次旅日記 信州血笑篇
ちゅうじたびにっきしんしゅうけっしょうへん

「流転」につぐ伊藤大輔監督作品で「忠次旅日記」三部曲の第二篇。

愛妾・お蔦に逢うべく赤城山を下った夜、自分を裏切った碇床の松吉を斬り捨てた忠次は、御室の勘助が率いる捕方に取り囲まれた。急を知った板割の浅太郎はその場を引き受け、忠次を逃がした。山へ戻った忠次は、浅太郎と勘助が叔父と甥の関係であることから浅太郎を疑う。忠次に縁を切られた浅太郎は勘助を斬り忠次に首級を差し出す。忠次は非を詫び、勘助の遺児・勘太郎を引き取った。幼い勘太郎を連れて赤城の山を後にした忠次は、捕方に追われながら旧知の大戸村の豪商・壁安左衛門を訪ね、身寄りのない勘太郎を託そうとするが、その時忠次の名をかたり押し入った夜盗が忠次の乾分・阿阪の政吉とわかり、不義を恥じ勘太郎を連れて出て行った。苦しい旅を続ける忠次に持病の中風が痛み出し、身を寄せた加部谷の音吉にも裏切られ、頼りのお蔦も弟分の松田の十兵衛の女になっていた。三ツ木の文蔵の助太刀により十兵衛一味との戦いに勝った忠次だったが、文蔵から壁安の温情を聞かされ、勘太郎を文蔵に託し街道を落ちていくのだった。

日本
製作:日活旧劇部(大将軍撮影所) 配給:日活
1927
1927/8/14
モノクロ/8巻/1839m/67分/スタンダード・サイズ/無声

<ご注意>
戦前の製作作品(1942年以前)は、資料の不足などの事情により、当HPのデータの内容が必ずしも正確なものとは限りません。

日活