忠次旅日記 甲州殺陣篇
ちゅうじたびにっきこうしゅうさつじんへん

1959年に『キネマ旬報』の「日本映画六十年を代表する最高作品ベスト・テン」第1位に選ばれた、映画史上の金字塔。伊藤大輔監督=大河内傳次郎コンビの名声を不動のものにした作品で、本作は「忠次三部曲」の第一篇。

甲州路の山道で御用捕手に追われた忠次は追い詰められて崖から渓流に飛び込み傷つくが、水晶堀りのお玉と三吉の姉弟に助けられる。二人は甲斐水晶の産地として知られる玉摺郷の田地山林を所有していた勝山屋の子供だったが、父の死後、後見役だった伯父の風間の文太によって土地を奪われたのだ。文太はお玉を妾にしようと企む十手持ちの八幡屋平蔵の意を酌み、忠次の隙をついてお玉を誘拐させたが、三吉から顛末を聞かされた忠次は一計を案じ、水晶承認に化けて八幡屋に入りお玉を奪い返した。その帰途、文太と平蔵が子分を連れて忠次を襲うが、忠次を慕う酌婦・お柳と三吉の手助けにより文太たちを倒した。忠次は三吉とお玉に別れを告げ甲州路を去っていくのだった。

日本
製作/日活旧劇部(大将軍撮影所) 配給:日活
1927
1927/3/10
モノクロ/8巻/2089m/76分/スタンダード・サイズ/無声

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