vol.10 ようこそ、ロマンポルノの世界へ。~ロマンポルノ公式サイトが生まれ変わりました~

2020年11月20日(金曜日)

スタッフコラム「フォーカス」へ、ようこそ!当コラムでは、日活作品や当社が関連する事業などに従業員目線で"焦点(フォーカス)を当て" 様々な切り口でその魅力をお伝えします。vol.10は、生まれ変わった 「ロマンポルノ公式サイト」 にフォーカス。新たなサイトの見どころから初心者へのオススメ作品まで、ロマンポルノへの第一歩をお届けします。



そもそも 「日活ロマンポルノ」 って?

よくご存じの方、ロマンポルノを長年こよなく愛してくださっているファンの皆様からは「今さら何を?」という声が聞こえてきそうですが、言葉の響きのイメージで「私とは無関係なもの」と避けてこられた方、少し誤解して捉えていらっしゃる方、それ以前に存在自体をまったく知らないという方も、残念ではありますがいらっしゃることと思います。

今回のサイトリニューアルを機に、ロマンポルノファンの方には「より一層ロマンポルノを楽しむためのツール」として新ロマンポルノサイトをご活用いただき、これまでロマンポルノと無縁だった方には「未知なる世界への一歩」を踏み出すきっかけとなれば何よりです。食わず嫌いのなかに思わぬ好物がみつかる、今まで気づかなった自分に出会える、そんな体験が待ち受けているかもしれません。

ロマンポルノをご存じの方、はじめましての方、すべての方へ。ようこそ、ロマンポルノの世界へ。

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逆境で模索した<新たな映画づくり>が名匠や名作を生んだ

日活ロマンポルノは1971~88年に日活が製作・配給した成人映画で、17年間で約1,100本もの作品が公開されました。1960年代に入りカラーテレビが普及し、映画業界が低迷していくなかで日活も業績が悪化、生き残りをかけたチャレンジがロマンポルノ路線への転換です。

ロマンポルノは10分に1回濡れ場を入れるなど、一定のルールさえ守れば比較的自由に映画を作ることができました。一般映画と比べると予算、製作日数、スタッフも絞られはしたものの、一般映画で培った技術と日活撮影所を使い、クリエイターたちは限られた製作費で新しい映画作りを模索していきます。

そんななか、中平康、鈴木清順、齊藤武市、今村昌平といった監督のもとで助監督として経験を積んだ神代辰巳、小沼勝、加藤彰、田中登、曾根中生らの才能が次々と開花しました。ロマンポルノから出発した監督として、村川透、根岸吉太郎、池田敏春、金子修介、石井隆らがいます。ロマンポルノにたずさわったスタッフ・キャストたちとロマンポルノ作品は、現在でも日本映画界に大きな影響を与えています。

そうしてロマンポルノ作品は成人映画の枠組みを超え、キネマ旬報ベスト・テンをはじめとする映画賞を受賞する作品も生み出されました。映画作品としての評価も高まり、映画史に残る名作や傑作が誕生しました。

17年続いたロマンポルノ製作は1988年5月公開の2作品をもって一旦終了しますが、2010年には新たなる"エロスの映画"として<ロマンポルノリターンズ>2作品を、さらに生誕45周年の2016~17年にかけては<ロマンポルノ・リブート・プロジェクト>として5作品を発表し、日本のみならず海外の映画祭でも特集上映が組まれるなど国際的にも注目を集めました。

現在も国内ではパッケージ販売、デジタル配信、テレビ放送など様々なメディアで展開し、先人たちが逆境のなかで築き上げた一大レーベル"日活ロマンポルノ"の灯火は、我々に受け継がれています。


生誕50周年に向け<新ロマンポルノ公式サイト>誕生!

日活ロマンポルノ生誕50周年を2021年11月に控え、ロマンポルノ作品の魅力をもっと伝えたい、そもそもロマンポルノをまったく知らない方にも意外な作品や出演俳優、製作にたずさわった監督をはじめとするクリエイターへの興味から関心を持っていただけたら...そんな思いを込めてウェブサイトをリニューアルしました。

新ロマンポルノ公式サイトは、どのように楽しむことができるのか?変わったポイントや新たな見どころをお伝えしていきます。


年齢認証は必要なページのみに変更!

ロマンポルノ作品は公開当時の審査基準において多くが「成人映画」であったため、これまでは年齢認証を経て初めてサイトのトップページが表示される仕様でした。配信サイトなどでは、視聴に年齢確認が必要な一般映画も多々ありますので、閲覧可能年齢に達していれば、年齢認証のハードルは必ずしも高いものではないと思いますが、なかには躊躇し、それきりになっている方もいらっしゃるかもしれません。

新ロマンポルノ公式サイトは、年齢確認が必要なページにのみ認証をつける仕様に変更したため、年齢認証を経ずにどなたでもトップページを閲覧できるようになりました!これによってナビゲーションメニューが確認でき、さらに年齢に関係なくお楽しみいただけるコラムページも新たに用意しました。まずはメニューを確認するところからでも"ロマンポルノの世界"に触れていただければ嬉しいです。

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様々なメディアのロマンポルノ情報をわかりやすくお届け!

ナビゲーションメニューを情報の種類ごとに整理したことで、各メディアの情報が探しやすくなりました!最新のロマンポルノ商品やテレビ放送情報はもちろん、デジタル配信についてはランキングも定期的に発信します。作品選びに迷ったり、ご自身の嗜好とは異なる作品を観てみたいと思った際などに、お役にたてるかもしれません。

またパッケージ販売は、2016年にスタートした45周年メモリアルBlu-ray Disc/DVDが2021年にかけて合計300タイトル以上出揃うこともあり、商品をシリーズごとに整理しました。各シリーズの特徴を確認したり、彩り豊かなジャケットを見比べたりと、パッケージの総合カタログとしてご活用ください。(Blu-ray&DVDページは年齢認証あり)

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新サービス 「DVD ON DEMAND SELECTION」

パッケージ販売の新たなサービスとして【日活ロマンポルノ DVD ON DEMAND SELECTION】を立ち上げました。これまでDVD化されてこなかった作品をディスクオンデマンド(受注生産)という形で商品化します。第1弾は15作品リリース。今後定期的にラインナップを拡充していく予定です。(オンデマンドDVDページは年齢認証あり)

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新規連載コラム「あの頃のロマンポルノ」

「キネマ旬報WEB」協力の下、映画雑誌「キネマ旬報」に掲載されたロマンポルノ作品にまつわる過去の記事を定期的に掲載します。多くの作品で残されている論評や関係者インタビューから、ロマンポルノをとりまく当時の状況や空気感までも体感していただける貴重なコラムです。ご期待ください!

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新規連載コラム「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ アーカイブ」

CS放送「衛星劇場」で毎月放送中、2021年に10周年を迎えるトークバラエティ番組「グレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ」を、アーカイブ記事として連載します。

みうらじゅんさんが構成を手掛け、独自の切り口とご本人のイラストでロマンポルノの魅力を語る当番組は、当時映画館に通っていたご本人の体験記に風俗などカルチャー的視点も加え、ファン目線で解説してくださるのが醍醐味。

今回ウェブ掲載用に記事を確認いただいているのですが、みうらさんからの戻しが毎度すんごい早さ!放送で語りきれなかった内容も加わり、熱量たっぷりに語ってくださっています。独自の切り口に、ついつい笑ってしまいながらも、各作品を掘り下げて観てみたくなる連載になると思いますので、ぜひブックマークをつけてチェックしていただきたいです。

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訪れてくれた方が面白い作品に出会えるサイトに

新サービスや新規連載コラムの他にも、簡単なアンケ―トでオススメ作品を案内する機能をトップページに試験的に導入します。数あるサイトの中からロマンポルノ公式サイトを訪問してくださった方にとって、より活用したくなるようなサイトを目指し、様々なトライアルを行っていく予定です。大人が楽しむ映画作品として様々な切り口で興味をもっていただければ、面白い作品にきっと出会えると思います。


ロマンポルノ公式サイト担当が伝えたいこと

ロマンポルノは公開当初、成人映画という枠の中で発表された作品ということもあり、作品の中味や内容、関わったクリエイターの作家性や表現について語られる手前で、どうしても色眼鏡で見られてしまっている部分があると思います。ただ当時は、映倫の審査基準が 「一般映画」 もしくは 「成人映画」 の2つのカテゴリーしかなかった時代だったという点を、ご理解いただければと思います。

現在、各作品について改めて映倫の再審査を順次行っていますが、当時の基準で 「成人映画」 にあたるR18+よりも、ひとつ下のR15+相当の作品であると改めて認定される作品が多くあるのも事実です。(2015年以降、現在の映倫規定におけるレイティングの再審査を続けており2020年11月20日現在、44作品が公開当時から修正することなく「R15+」と規定された)そういった点からも、"ロマンポルノ"という言葉の響きやイメージで二の足を踏むことなく、少しでも興味を持たれたら、おすすめ作品からでもロマンポルノに触れていただきたいなという思いがあります。

一方で、過激な描写の作品があることも事実です。ロマンポルノ初心者の方が、そうした作品にいきなり触れ、映画作りにプライドを持ったクリエイターたちが逆境のなかで生み出した良作、人間ドラマの数々を知ることなく離脱されてしまわないよう、新ロマンポルノ公式サイトを通して、情報をお届けできればと思います。

(vol.10 文:版権営業部 佐藤崇行/版権営業部 関係者一同)


ロマンポルノ初心者さんへ厳選オススメ作品9本!

最後に、ロマンポルノ公式サイト担当、商品担当ら5名が厳選した、ロマンポルノ初心者さん向けの9作品をご紹介します。「思いきってロマンポルノの世界に触れてみて良かった!」と思える作品との出会いがあれば、幸いです。

なおご紹介する作品は、配信もしくはBD or DVDでご覧いただけます。ロマンポルノ公式サイトのナビゲーションメニュー[作品DB]をクリックし、タイトルを入力するスペースに作品名をコピペして検索していただくと、配信サービス状況などをご確認いただけます。

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HP担当者 Sのオススメ
『ラブレター』(監督:東陽一 脚本:田中陽造)
BD発売中(2016.8.2リリース)/各種サービスにて配信中
入社後、勧められて観た作品。ロマンポルノ10周年大作と当時銘打って、女性も多く劇場に足を運び入れたという前情報をもって鑑賞。ある作家とその不倫相手の禁断の物語なのですが、関根恵子さん(当時)を美しく撮影されていて、ロマンポルノには文学的映像作品もあるんだなぁと最初に思わせてくれた作品。
『黒薔薇昇天』(監督・脚本:神代辰巳)
BD発売中(2020.9.2リリース)/各種サービスにて配信中
神代監督の作品として、語られがちな作品かと思いますが、個人的には俳優の岸田森さんが出演されているということで気になって観た作品。作品がメタ構造になっていて、岸田さんの役とそのセリフは当時作品を作っていた方々の思いも代弁しているのかなと思うと、色々と考えさせられる作品です。
『生贄夫人』(監督:小沼勝 脚本:田中陽造)
BD発売中(2020.6.3リリース)/各種サービスにて配信中
小沼監督の自伝を読んで、演出的なこだわりを含めて興味を持って観た作品。映像の色味や音楽の演出的効果を踏まえての背徳感、アブノーマルな物語世界を描いていく流れは『13日の金曜日』といった洋画ホラー映画的で、ついつい引き込まれました。(しかも、こちらの作品はその『13日の金曜日』よりも6年も前に作られている点で先駆的)

HP担当者 Mのオススメ
『はみ出しスクール水着』(監督:滝田洋二郎 脚本:高木功)
各種サービスにて配信中
ロマンポルノには文学的・芸術的に評価される作品がある一方で、「なんでもあり」を前面に押し出した作品も多くあります。本作もそのひとつ。精鋭シンクロスイミング部なのに浮き輪を手放せない部員がいたり、水着の食い込み角度が競技審査の基準になっていたり...。いわゆるスポ根モノの定石に、半ば行き過ぎとも言えるネタを散りばめています。難しいことは何も考えずにお気楽に観てください。
『赤塚不二夫のギャグポルノ 気分を出してもう一度』(監督:山本晋也 脚本:高平哲郎 山田勉)
各DVD発売中(2018.1.6リリース)/各種サービスにて配信中
タイトルからして方向性が斜め上に向かうこと間違いなしの作品。また、出演者も人気女優だけでなく、柄本明さん、由利徹さんなどかなり豪華な出演陣。でもその豪華出演者をも霞ませてしまうインパクトがあるのが漫画家の赤坂先生役で登場する、赤塚不二夫先生。マンガとスケベ以外に興味がないという強烈な役を見事に演じています。所ジョージさんの主題歌も妙にマッチ。

商品企画担当Hのオススメ
『好色透明人間 女湯覗き』(監督:山本晋也 脚本:山田勉)
各種サービスにて配信中/オンデマンドDVD注文受付中
透明人間になった男が好き放題やりまくるお話。この羨ましい男を演じる演技派男優・野上正義さんが抜群に面白い。幽体離脱というあり得ない設定をきちんと物語として成立させている山本晋也監督の演出力も必見です。団鬼六のSMに疲れた貴方、ぜひご鑑賞あれ。ホッコリしますよ!

パッケージ担当Sのオススメ
『㊙色情めす市場』(監督:田中登 脚本:いどあきお)
BD発売中(2016.4.2リリース)/各種サービスにて配信中
言わずと知れた田中登監督の代表作。それまでは、何が良いのかも分からず観ていたのですが、この作品でロマンポルノに目覚めました。あまりに好きで、当時の西成の街のおもかげを探しに大阪を訪れたくらいです。新世界の商店街、大阪城公園、通天閣...。カラーになるのは全編のわずか数分ですが、その使い方が素晴らしい。そして、芹明香さんが更に素晴らしい!その後、芹さんを生で見た時に「日活に入ってよかった」と思いました。以降は監督や女優さん等、様々なロマン作品に興味を持って鑑賞できるようにしてくれた感謝すべき作品です。

パッケージ担当Kのオススメ
『ラブホテル』(監督:相米慎二 脚本:石井隆)
BD発売中(2016.12.2リリース)/各種サービスにて配信中
哀しく切ない、恋愛映画です。男と女が出会って、再会する。それだけの話なのに、どうしてこんなに胸に迫るのでしょう。女性やロマンポルノをはじめてみる方に、是非。石井隆さんの脚本、相米慎二監督の演出、なんてことはさておき、速水典子さんの美しさ切なさに陶然そして涙。BDに収録されている速水さんのお話もまた必聴です。
『宇能鴻一郎の濡れて打つ』(監督:金子修介 脚本:木村智美)
FANZA(旧DMM)にて配信中
深夜テレビのバラエティドラマのようなノリの、なんじゃこれ映画です。楽しくてビックリ!「宇能鴻一郎の」という原作シリーズなのにコミック「エースをねらえ!」のパロディになっています。山本奈津子さんが可愛い!金子修介監督のデビュー作にして、実はオドロキ最高傑作の声も高い一作です。あんまり真剣に考えないで、ちょっくらロマンポルノでも見てみるべ、てな感じでご覧ください。

★★ロマンポルノ公式サイト★★
https://www.nikkatsu-romanporno.com/

★★創設45周年メモリアル 【ロマンポルノ2020】 BD&DVD好評発売中★★
https://www.nikkatsu-romanporno.com/bddvd2020/
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