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『散歩する侵略者』初日に豪華キャスト&監督がサプライズ侵略!ニューヨーク映画祭、釜山国際映画祭への正式招待も決定!!
2017年09月11日(月曜日)

国内外で常に注目を集める黒沢清監督が、劇作家・前川知大氏率いる劇団イキウメの人気舞台を映画化した『散歩する侵略者』が9/9(土)に公開初日を迎え、新宿ピカデリーでの初日舞台挨拶と、どこに"侵略"するかわからない完全シークレットの【サプライズ舞台挨拶】が行われました。

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本作は、数日間の行方不明の後、夫が"侵略者"に乗っ取られて帰ってくるという大胆なアイディアをもとに、日常が異変に巻き込まれていく世界を描く、誰も見たことがない新たなエンターテインメントです。

メインキャストの5名は黒沢組初参加、且つそれぞれが映画初共演という新鮮な顔合わせ。さらに脇を固めるキャスト陣も豪華な顔ぶれの本作が遂に公開初日を迎え、長澤まさみさん、松田龍平さん、長谷川博己さん、高杉真宙さん、恒松祐里さん、黒沢清監督が舞台挨拶に登壇し、初日を迎えた喜びを語りました。


■初日舞台挨拶 @新宿ピカデリー スクリーン1 

主人公・加瀬鳴海役の長澤さんは「皆さんお忙しい中、ありがとうございます。(上映後のお客様に)いかがでしたか?(会場拍手)ありがとうございます。よりもっともっとたくさんの方に映画館で観ていただきたいと思っています」とご挨拶。新たな挑戦について問われると「鳴海としては一番大切なパートナーである真治(松田)との関係が生活の基盤にあるので、本当に夫婦のように見えるお芝居ができたらという思いがありました」とコメント。劇中ずっと怒っている設定については「怒りの中に鳴海の全てが注ぎ込まれていました。愛情や優しさ、悔しさだったりといろんな感情が集約されていたので、人間らしい役を演じることができて勉強になりました」と答えました。

黒沢監督は「『こんなふうにお願いします』と言うと、普通(の俳優)は『はい』とか『嫌だ』とかそういう反応が返ってくるのですが、長澤さんは『あ、はい』と。一回『あ』と(入って)ちょっと虚無的な顔をする。これがうれしいやら困ったやらで。でも必ずやってくれる、頼もしい女優でした」と、長澤さんに厚い信頼を寄せている様子がうかがえました。

侵略者に乗っ取られた鳴海の夫・加瀬真治役の松田龍平さんは「今日は初日を迎えられて、こんなにたくさんの皆さんに来ていただけて嬉しいです。ありがとうございます」とご挨拶。さらに「黒沢さんに撮影に入る前に『宇宙人みたいですね。そのままで大丈夫です』と言われて、ホッとしたのを覚えています。宇宙人といっても見た目は人間ですし、ただ概念を一つも持っていない空っぽな状態なだけ。そんな僕を黒沢さんや長澤さんをはじめ皆さんに引っ張ってもらいました。空っぽなんだけれども、『これはなんだろう』『へぇ』という好奇心のようなものを持ちながらやっていました」と役作りについて語りました。

黒沢監督は「最初にお会いしたときに、『宇宙人役なので、よくわかりません』と正直に言いました。『それでも大丈夫ですよね?』と聞いたら、松田さんは『ふっ』と笑って『大丈夫だと思います』と言って、見事に演じてくれました」と、長澤さんと同様、松田さんへの信頼を語りました。

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桜井役の長谷川博己さんは「念願叶って黒沢監督の作品に出演できて、さらにカンヌ国際映画祭にも参加させていただきました。こうやってまた皆さんと初日舞台挨拶を迎えることができて嬉しいです」とご挨拶。ずっと黒沢監督のファンだったと明かし「幸せな時間でした!あまりにもファンなので、黒沢さんの過去作品の話ばっかりを撮影中に聞きまくって...相当鬱陶しかったんじゃないかと(笑)」とコメント。

これに対し、黒沢監督は「自分としては珍しいのですが、長谷川さんと一緒になると撮影現場で雑談ばかりしていました。ほかにもいろいろと考えなきゃいけないことがあったのに(笑)」とジョークを交え、会場の笑いを誘いました。また長谷川さんは劇中での大掛かりな爆破の中で走るシーンについて、CGではなかったという話を披露。本番1回しかもワンカットで行ったことを語り、お客様を驚かせました。

天野役の高杉真宙さんは「こんなにたくさんの人に今日お会いできて、嬉しいです。そして、この『散歩する侵略者』の一人として、ここに立つことができて本当に幸せです」とご挨拶。松田さん同様、侵略者の役作りについて「既にいくつか概念を奪っている状態の侵略者の役だったので、どうしたら侵略者っぽくなるのか考えながら演じていました」とコメント。「(松田が)どんな感じで演じていらっしゃるのか気になっていました。侵略者としてようやく会えたシーンは、なんか不思議な感じでしたね。やっと出会えた感がありました」と述懐。松田さんも「同じ侵略者として、初めて会うのに初めてな感じがしなかった」と笑顔をのぞかせました。

立花あきら役を演じた恒松祐里さんは「1年前に、血だらけのセーラー服姿ででクランクインした日がすごく懐かしいです。あの夏に頑張った作品が、今日から皆さんの元に届くと思うとすごく嬉しいです」とご挨拶。アクションに初挑戦した恒松さんは「2ヶ月、アクションをひたすら練習しました。アンジャッシュの児嶋さんとのアクションは、意外と身長が高くて、その背中に飛び乗って首を絞めるシーンが一発でやらなきゃいけなかったので難しかったです!」と明かしつつ「アクションはすごく気持ちいいです。普通の女の子より力がある設定だったので、みんなバンバンやられてくれて、すごく楽しかったです(笑)」と満足気な様子をみせました。

黒沢監督は「この映画をご覧になって、一言では簡単に言えない複雑な感情が皆さんの心の中に今残っているのではないかと思います。映画は、宣伝のためには一言で簡単に言えるのが良いと言われてはいるのですが、それだけではないと思います。一本の映画を観て、観る人によっていろんな観方もありますし、簡単に自分の中で全部は理解できない色々な感情が心の中に沸き起こる。それも「映画の強い力」のひとつだと思います。簡単に一言でこの映画を解決せず、長く皆さんの心の中に、記憶に、残っていただければ嬉しいです」と、本作に込めた思いを語りました。

本作は、第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品。さらに北米を含む25カ国での公開が決定していますが、既に発表されている第50回シッチェス・カタロニア映画祭に続き、今月開催される第55回ニューヨーク映画祭、10月開催の第22回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門に正式招待されることが発表されました!

黒沢監督は「世界の様々な国で上映されるのは、ありがたい話ですね。特に釜山はエンターテインメント映画に関して素晴らしい作品がたくさんあるので、その韓国の方に『散歩する侵略者』がどのように観られるのか、今からすごい楽しみです」と期待を口にしました。

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■どこに侵略するかわからない!【サプライズ舞台挨拶】 @109シネマズ二子玉川 シアター3

新宿ピカデリー舞台挨拶のラストで長澤まさみさんから発表された、完全シークレットの【サプライズ舞台挨拶】。キャストの皆さんと黒沢監督は大型サロンバスに乗り込み、どこに舞台挨拶に行くのか知らされないままLINE LIVEに登場。楽しく会話しながら、「侵略先」を予想する模様が全国に生配信されました。

会場に選ばれたのは、109シネマズ二子玉川。豪華キャスト陣&監督の登場に、会場はどよめきが起こるのか!?と思いきや、なぜかアットホームな雰囲気に。【サプライズ舞台挨拶】を予想して来た人は?との問いかけに、多くの人が手を挙げました。公式Twitterなどのヒントを頼りに来場したお客様がほとんどで、中には新宿の舞台挨拶から続けて参加したファンの方も。

長澤さんは「こういったサプライズ舞台挨拶をするのは初めてでドキドキしていたのですが、結構アットホームな感じで、会ったことがあるような気がして嬉しいです」と感想を述べ、松田さんも「確かにサプライズ感は・・・。でも、逆にドキドキしていたので、このくらいの感じがすごくありがたいですよね」と賛同。

長谷川さんは「役者をする前、1年間二子玉川で働いていたことがあり、ヒントで少し窓から外を見たときに、すぐにわかりました」と懐かしみました。黒沢監督は「本当は映画を観て"サプライズ"していただきたいので、これくらいの雰囲気でホッとしました」と語りました。

最後にキャストの皆さんより、これから映画をご覧になる方へメッセージをいただきました。

長澤「この映画では、今まで見たことがないことが起こります。現実にも、こういうことが起こるんじゃないか?と錯覚するような映画になっています。何回でも観ていただきたいと思える作品ですので、ぜひ楽しんでください。」

松田「これから映画を観てもらえるというだけで、嬉しいです。日常が、いつの間にか少しおかしいぞ?という空気が流れていく、『散歩する侵略者』というタイトル通りの面白い映画になっていると思います。」

長谷川「色んなエッセンスが入った、新しい映画になっていると思います。普段の日常を少し疑ってみるというか、そこに疑問を持ってみるというきっかけになれるような作品になっていると思います。もしよかったら口コミでぜひ宣伝してください。」

高杉「いろんな方向から楽しめる映画だと思います。僕はこの映画を観て、自分も知らないうちに着々と侵略されて行くのかな、という感覚に襲われました。皆さんも気づかないうちに、この映画を観て侵略されてください。」

恒松「私はこの作品の中でアクションシーンを頑張っていますので、ぜひそちらにも注目していただいて、私のアクションも格好良かったな、とも口コミで広めていただけると嬉しいです。」

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侵略は日本、そして世界へと拡大中!映画『散歩する侵略者』を、ぜひ劇場でお楽しみください!


映画 『散歩する侵略者』 大ヒット上映中!


ストーリー
数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海。夫・真治は会社を辞め、毎日散歩に出かけていく。一体何をしているのか...?その頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井は取材中、天野という謎の若者に出会い、二人は事件の鍵を握る女子高校生・立花あきらの行方を探し始める。やがて町は静かに不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。「地球を侵略しに来た」真治から衝撃の告白を受ける鳴海。当たり前の日常は、ある日突然終わりを告げる。

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©2017『散歩する侵略者』製作委員会


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『散歩する侵略者』

★2017/9/9(土)公開★

世界は終わるのかもしれない。それでも、一緒に生きたい。

監督:黒沢清

出演:長澤まさみ 松田龍平 高杉真宙 恒松祐里
前田敦子 満島真之介 児嶋一哉 光石研 東出昌大
小泉今日子 笹野高史 長谷川博己 ほか

©2017『散歩する侵略者』製作委員会



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