
いざ現場に入ると、何も考えることなどできず、手を休める間もなく無我夢中で動き回っていました。
はじめの一週間は、一生懸命取り組むことしかできませんでした。
家に帰っても寝るだけで、翌日のスケジュールを確認できるのはなんと当日の移動中。そんな日々が過ぎると、少しづつですが現場の中で周りが見えるようになってきました。
ところが、わかるようになると映画の現場の厳しさがどんどん見えてくるのです。
何十人もいる人間が文句を言うこともなく、互いに助け合いながら仕事をこなしていく。良い作品を創るという想いで同じ方向に動いているのがひしひしと感じられ、その現場の中に自分がいるということを確認できただけで素直に嬉しい気持になりました。
しかし、現場は戦場です(笑)。先ほど言ったような嬉しい気持が幻覚であったかのように目まぐるしく過ぎていきました。
これまで生きてきた中でここまで大変で、ここまで充実していた事はありませんでした。根気良く指導していただいた撮影部の方々をはじめ、今回の映画に携わったみなさんのおかげで実習をやり遂げることができました。感謝の一言です。