
初めての現場経験が「HERO」。製作部の仕事を通して、現場での動き、瞬時の判断、状況把握など、貴重な体験ができました。
この作品が縁で、本来の志望である演出部で「ザ・マジックアワー」に参加。自分でこうありたいというイメージと現実の自分の姿とのあまりのギャップに打ちのめされる日々でした。もう、ボロボロ、悔しかったです。
今思うと、カチンコを打った1シーン1シーンを克明に覚えていて、劇場公開された時には泣いてしまいそうです。でも、すごく楽しかったです。
あの種田陽平さんの素晴らしい美術、あの町並みのメインの建物以外の屋号を付けるのをまかされました。画面に映るわけではないけれど、貴重な経験となりました。
「隠し砦の三悪人」は1stユニット、2 nd ユニットの両方についていました。
時代劇・特撮にチャレンジできたこはすごく勉強になりました。その時に、サードでは普通やらない、エキストラに演技をつける仕事をやったりしましたね。衣装も小道具も担当し、すごく勉強になりました。
自分が組(撮影隊)をつくる歯車の一つなんだっていう感覚が味わえ、すごく楽しかったです。演出部の打上で樋口監督が「これから俺は、スタッフが汗水たらして撮ったものを、バッサリ切り落としていく、映画は観客のものだからな」と言った言葉は印象的でした。
寒さとの闘い、過酷な撮影だったけれど、やっぱり、すごく楽しかったですね。
「HERO」から1年、やっと自分が立つべき位置が見えてきました。まだまだ課題は多いけれど、コミュニケーションのとり方や距離感がつかめてきたように思います。1年前、果てしなく高い壁と思えていたことが、乗り越えられる壁としての目標になりました。
製作部や演出部は“人間力を求められる仕事”だと思うんです。このことは思い返すと最初の現場で、指導をしてくれた森さんから教えられたこと、それぞれの現場で尊敬すべき人たちに会えたこと、そしてダメな部分はめちゃめちゃ怒られたこと。それによって今の自分があるのだと思います。
そうそう、「隠し砦の三悪人」では、僕の実家熊本での撮影もあって、家族みんなが撮影現場に来て(笑)。監督に挨拶したり、お菓子を差し入れたりとスタッフ受けてました。ばあちゃんが俺の姿見つけては手を振る姿も可愛くて・・・、家族孝行もできました。