作品テーマ ウワサ 2007年10月
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≫「青空エレクトリカル」 神永順一
書きこむとそれが噂になって流れるという「ウワサの本」。ふとしたことでその本を手に入れた百合は、妹を産んで亡くなった母を思い、「母帰る」と書きこんでみる。すると、母を見かけたという噂が街にひろがった。一目会いたいと思い、思いつく限りの母の記憶を書きこむと、ある日、母が…。愛する母と二度目の別れをする百合の切ない思いを描くファンタジー。(斉藤)
≫「願わくば」 越川里子
ピカはうつる。そんな噂が世間でも信じられていた頃、被爆地広島から海津クンが転校してきた。「そんな噂、間違いだといいわね」と言った母の悲しげな顔を思い出し、あたしは勇気を出して海津クンと友だちになっていく。そして、卒業の時、海津クンから思いがけないことを打ち明けられる…。それぞれの思いが交差して被爆への悲しみが浮き上がってくる秀作。(斉藤)
≫「ハナレテモ キミヲオモウ」 武田沙織
「お客さん初めてか、だったら自分の噂買ちゃえば?」 【噂買います・売ります】の張り紙に興味をそそられてのぞいてみると、なんと、あたしの噂が本当に売られていた。そして、その噂を売ったのは、半年前に別れた恵介だった…。乙女チックに恋人たちの再会を夢見たい、甘〜いお話のお好きな方へ。(斉藤)
≫「山姥」 越川幸子
あの山には人喰いの山姥がいるらしい――。そんな噂を確かめるべく、少年たちは石や棍棒で武装して山に入って行った。仲間とはぐれたタカシが山姥を殴ったことをきっかけに二人の交流が始まるのだが、タカシが山にはいるのを怖れた村人たちは、山姥の山小屋を襲い、火をはなってしまった…。幼い頃には気づかない大人社会の厳しいルール。「越川版スタンドバイミー」はなかなかに辛口だ。(斉藤)

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