作品テーマ 口紅 2007年5月
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■PROFILE

菅原 久里子
kuriko Sugawara


日活芸術学院 映像科1年
1976年北海道出身

【好きな色 】


【目指すもの】
映画クリエイター兼監督

【これから書きたいもの】
エロと人生が結びついたハートフルなストーリー


 頬にべったりキスマークがついてる男。三島佑司。この物語の主人公。三島はモテモテ男?いや違う。三島の背広の背中には不幸の神様が笑ってる。今日は彼にとって受難の日…
          ※
 今日は小鳥のさわやかな声で目が覚めた。今日は休み前の金曜日。僕にとって一大決心をしている日でもある。なんと今日三年付き合った彼女・あすかにプロポーズをする。今日の計画はこう。まず、今日のために超高級イタリアンの店を予約した。そして僕の合図でシャンパンが出される。そのシャンパンの中にはエンゲージリングが沈んでいる。
えっと驚くあすか。僕はそんなあすかにナプキンで拭き取ったリングを指にはめてあげ、言う。
「君を一生守ると誓う」
感動で泣き出すあすか。ハッピーエンド。てなわけ!夜の事を考えると朝から顔がにやけてくる。いかん!遅れそうだ急いで出勤しないと。

 朝の満員電車。チカンと間違えられる事があるので、必ず両手は上。万歳しながら乗る事だ。すると急ブレーキ。美女が僕の胸に飛び込んできた。
「ごめんなさい」
「いえ、いいんです。大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫」
美女からはえらいいい匂いが漂ってくる。いかん。にやけてしまった。
また急ブレーキ。美女がまた僕の胸に。
「本当にごめんなさい」
「いえ、いいんですよ!」
「私ここでおりますから。どうもすいませんでした」
朝からついている。ルンルン気分で出勤。ん?財布がない!満員電車で落としたのか?トホホである。駅の事務所に行って落とし物届けを出そう。

 事務所にいるのは白髪混じりの駅員さん。
「すいません。あの落とし物をしたんですけど…」
「ん?う?ん」
じっーと僕をみてくる駅員のおじいさん。
「あの電車の中で財布を落としちゃったんですけど…」
「う〜ん」
「あの。…聞いてます?」
「いや失敬。まあかけたまえ。」
「はぁ」
近くのパイプいすに腰をかけた。
「君は今日、何となくいい気分で目が覚めなかったかい?」
「は? そうですけどそれが何か?」
「しかも、朝からシーチキンを缶から出さずに丸ごと食べた」
「シーチキン、食べました、はい」
「となると、今日は…」
「となると、今日は?」
「大凶!」
「はぃ?」
「気をつけなさい。特に今日の夜、重大な決心などしていると…」
「どうなるんですか?」
「不幸の大魔王があらわれて邪魔をする。ほうら、はっきり人相に出ておるぞ!」
「だから〜財布を落としただけですって! え!もうこんな時間?! 遅刻しちゃうじゃないですか! 」
 
 一目散に会社にダッシュ。会社に着くと、みんなが電話の対応に追われていた。課長、課長…。課長も電話の対応をしていた。
「…はい。ですから我が社は文房具を販売している会社でして、ピザの配達はしていません!…おお三島!遅いじゃないか。」
「課長。会社中の電話が鳴ってますけどどうしたんですか?」
「はい。もしもし。…いえ我が社は宅配の方を行っていませんので…。お前、うちはピザ屋じゃないと訂正してもらって来い! 無料キャンペーンで間違ってうちの電話番号がCMで流れちまったんだ! 早く止めなきゃ仕事にならん!!」
 

 
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