
スクリプターコース

映画の撮影は台本の順番通りに行われるわけではありません。そこで必要になるのがスクリプターという職種。撮影されたシーンのカットナンバーや画面のスケッチ、回ったフィルムの長さ、俳優のセリフなどすべてを記録していきます。このスクリプト用紙が、編集作業、そして録音の指示書となり、同時に撮影の矛盾を防ぐのです。日活芸術学院では日本で唯一スクリプター専門のコースを設置。実際の現場で使用したスクリプト用紙を使って基礎を学び、実習に参加してスクリプターを養成しています。
主な進路
スクリプター/タイムキーパー
卒業生の声
- スクリプター・中西 桃子(29期卒)
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映画「運命じゃない人」「M」「口裂け女」「家族魂!」TV「リュウケンドー」「修羅の道15・16」他Webドラマ・CMなど
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映画関係の仕事に就きたくて、スクリプターなら自分でもできるかもっと思って入学。実際に学んでみると、スクリプターならできるなんて滅相もございませんって感じでした。
スクリプターは1人パート、現場では誰にも頼れない。作品ごとに、監督ごとに違う対応を求められる。10人いたら10通りのやり方がある。また、やったことのないシチューエーションに出くわすことも、それでも現場は進行していく。他のパートのように現場で判断をしてくれる上の人間がいないことは本当につらいです。
だから、困ったときはいつも堀北先生に電話し、教えを請う。1本作品を終えると電話し、どう対処すればいいかを教えてもらう。愚痴も聞いてもらう。落ち込んでいるときは、さり気なく食事に誘いだし、美味しいものをご馳走してくださる。先輩も言ってたけど、堀北先生がいなかったらスクリプターを続けていられなかったと思います。
スクリプターという職種が注意を払う「つながり」などは、まだまだ対応に悩むところです。現場に水を差してしまうような瞬間はスクリプターという仕事を呪いたくもなる。でも、見る人の感情が、そんな小さなことでとぎれてしまったら、せっかく構築してきた世界がもったいない。もしかしたら、大半の人は気づかないかもしれないことでも、ドラマのつながりが崩れないように、チェックする。それがスクリプター。
普段映画やドラマを観るときもうスクリプターの目で見てしまっている自分に気づく。
準備から仕上げまで携わる仕事は本当にやりがいがある。まだまだ未熟、現場は楽しいけど、仕上げに自分の甘さに打ちのめされることもしょっちゅう。そんな中、仕上げで神経を張り巡らせる編集部は共感してくれる。同じ目線でものを見、アドバイスしてくれる同期がいてくれるのは本当にありがたいです。
スクリプターコースの同期とはいつも連絡を取り合っています。学校では一緒でなかった先輩からも仕事の話が舞い込んで来ます。日活撮影所からも仕事の話しをいただきます。もちろん学院からも。そんなところも、安心なところです。
- スクリプター・木川 景子(26期卒)
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映画「外道」、「実録ヒットマン~妻その愛~」、「修羅の道」、「ワイルドフラワーズ」、「琵琶湖疎水」(教育映画)、TV「夏の約束」、「そしてあしたから」、「昨日の友は今日の敵」、「御宿かわせみ」他
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日活芸術学院を選んだのは、テレビっ子じゃなかったからかな、映画の学校を探して日活へ、撮影所を見学してみたら全然華やかじゃなくて…。そこがよかった(笑)。
学院で会った友達はみんな変わってて、本当に楽しかった。みんなに会えたことで自分が生き生きとしてきたと思う。
でも、一番よかったのは堀北先生に会えたこと。スクリプターコースで堀北先生から直に教えてもらったことです。先生は卒業後プロの現場に出て2年経った今でも何かあったらすぐ連絡し相談できる存在です。スクリプターは1人、誰にも相談できないパート。堀北先生と出会えなかったら今の私はないだろうな、続けられなかったと思います。学校なんて意味がないなんて言う人もいるけど、私にとって日活での2年間は本当に有意義でした。スクリプターは、紙に書くことだけじゃないこと、監督とコミュニケーションの大切さ等を実習の中で教えてもらった。日活で教わったことは、すべてそのまま今の現場に活かされています。
女の人が仕事を持つことがとってもいいことだなと感じているこのごろです。私みたいな若造でも「今のでいいかな」ってワンカットごとに監督から確認される。それに「大丈夫です」とこたえなきゃならない。プレッシャーも責任もあって大変だけど、その分やり甲斐もある。
現場はハードだけど、1本作品があがったとき、私はこの作品のすべてのカットをわかっている、把握していると自負できる気持ちが持てること。それが自分を支えている。自分の時間がないからと辞めちゃう人も多いけど、私はその充実感に浸れることの方が大事に思える。スクリプターっていいなと思える瞬間です。