
美術コース

スクリーンの中に現実以上のリアリティを表現する映画美術の世界。美術の仕事は実に多彩です。建物や背景はもちろん、そこに置かれるすべての小道具、さらに俳優の衣裳やメイクまで。画面に映し出されるすべての要素に責任を持つのが美術担当です。学院内には学生専用のスタジオが用意され、そこではシナリオに合わせた本格的な建て込み、装飾を行う実習が毎日のように行われています。さらに本物の映画美術製作に参加できるプロ現場実習のチャンスもあり、まさにプロの仕事を肌で覚えられます。
主な進路
美術デザイナー/装飾デコレイター/大道具/スタイリスト/コスチュームデザイナー
卒業生の声
- 美術助手・朝倉 麻理子・(28期卒)
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「るにん」「レディー・ジョーカー」「オペレッタ狸御殿」「阿修羅城の瞳」「花田少年史」」「転がれたま子」「しゃべれども、しゃべれども」他
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日活は学生専用のスタジオがあって、デザインから建て込みまでできたっていうのは美術を志す者にとってはよかったですね。借りたものを飾るだけじゃない工夫して創る楽しさが常にありました。
同期の美術科卒業生は全員現場で働いていて、しょっちゅうあちこちの現場ですれ違っています。続いてますね、みんな。
在学中に参加した現場実習「るにん」(奥田瑛二監督)と「レディ・ジョーカー」(平山秀幸監督)では装飾助手として参加、「オペレッタ狸御殿」(鈴木清順監督)で美術のお手伝いをしたのをきっかけに以後美術助手に変更しました。
装飾の仕事は小道具など手配したり準備したりと自分でやらなきゃいけない部分ではあるけれども、在物を借りてきて現場に備える仕事。美術はゼロから関わっていく、何もないところから始まる。だから看板一つとっても何もないところからつくっていくわけで、私みたいなペーペーにも任せてもらえる。その面白さのほうが自分にはあっていると思ったんです。
最初の現場実習「るにん」では、きついし、怒られるはで、一緒に行った子と「早く帰りたーい!!」って毎日叫んでいました(笑い)。
プロの現場は厳しいけれど、怒られてもそこには“人を育てる”っていう空気があるのがわかるんです。だからこそ教えてくれるのを待つのではなく、「上の人の仕事を見てドンドン盗んでいかなきゃって自然に思える。わたしの上についている人は「失敗してもおまえの責任にはならない、俺の責任だから、どんどんぶつかって行け」と言ってくれる。 それに、プロの現場は熱い!「どこまでやるか」っていう妥協点が学生の時とは決定的に違う。手間も時間もかかるけど、ここは一端壊してやりなおそう!とかってなると現場全体が一丸となってその方向で動き出す、そういう熱さがあります。
映画・映像関係を目指す気持ちがあるのなら、思い悩んでいるよりは先ず飛び込んでみないと、飛び込んでゼロから出発すればいい。飛び込む前に自分だけで考えてた不安なんて簡単にくつがえってしまうから。
- 蒔野恭輔(25期卒)・(有)日本活動装置
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在学中、鈴木清順監督の「ピストルオペラ」に実習で参加しましたが、
すべてが想像を超えた世界でした。今は同レベルのセットを当たり
前のように作っているわけで、ちょっと不思議な感覚ですね。