
様々な職種のトップランナーだけが語ることのできりお話。 それは机の上や作品創りだけでは決して学ぶことができないものです。 経験に裏付された言葉の数々は、キラキラ輝きを放ちながら、学生たちの感性に直接呼びかけます。通常講義とは一味違う魅力のひとときです。
日本で一番多忙な監督と言われる三池崇史監督。ニヒルな外見とは裏腹に、茶目っ気たっぷりの語り口、「シナリオは芸術だ」って、「映画は娯楽じゃねーのかよ」にはじまる型にはまらないお話は正直面白かったです。最初は緊張と遠慮とで小さかった笑いも終わるころには大爆笑。笑いの中にはもの創りに携わる者にとって大切なものがぎっちりつまっていました。
創りだすデザイン世界と同様に素敵なお話でした。そんな素敵でアーティスティックな種田さんですが、美大時代につくった8m/m映画はなんと“宇宙人襲来もの”。何だかすごいことになっているらしいという「未知との遭遇」「スターウォーズ」情報に刺激を受け、まだ見ぬうちにつくってしまったところがスゴイ!「旅に出よう」との提案は学生たちを大いに刺激し、その感性に羨望の眼差しが注がれていました。そして「KILL BILL」撮影秘話には笑いました!映像美術の奥深さに酔いしれたひとときでした。
ご本人はのほほんと楽しみながらマイペースにやっておられるようなのですが、スタッフを大切かつ信頼して作品づくりをされているのがお話しの端々から伝わってきました。そういう監督には、献身的かつ一緒にもの創りを楽しむスタッフが集まるもうなづけます。きっと、スタッフを本気にさせてしまう監督なんですね。輝いてる人って、やっぱりただ者ではない!と実感させられた講義でした。
メディアの意味、「北の国から」をつくった理由、何が人にとって大切なのか、何が現代欠けているのか、即効的快楽を提供するのがテレビではない・・・。ただ面白いものや美しいものをつくる、これだけでは趣味の域を出ない。仕事としてやるなら使命感が必要。自分が行う意味、自分の仕事の価値、自分が行うことの意義が感じられたとき、人は目的に向かって直進する力が湧き出るのだと・・・。最先端を走り抜け、更なる成長のステージを目指している重村さんの姿勢そのものが迫り来る講義でした。
今では旧になっちゃったけれど、あの「ドラえもん」の「のび太」に会える!学生たちは大喜び。いつもの特別授業だと経験談なんかから始まるのに、さすがの小原さん、しっかり朗読の授業をして下さったのです。のほほんとお話を聞くつもりでいた学生たちは、いきなり本読みが回ってきて緊張、緊張のあまりとっちらかってしまった学生たちでしたが、あの「のび太」から指導を受けられた貴重な時間となりました。最後に学生が「ドラえもん」って言って!と甘えると、「マネージャーに聞いてね(笑)!!」とのお応えが・・・このあたりの受け答えのスマートさも、素敵でした。
映画や作品づくりに対する情熱、映画の現場において具体的に何をすべきか、現場でお勉強はするな、シンプルでストレートな言葉が橋本先生のあの独特の関西弁で語られると、なんともあたたかく響いてくる。長年の経験に基づく活動屋の視点で語られるお話は、厳しさのほうが多かったに関わらず、まだわからないことだらけで、将来に対する不安でいっぱいの学生たちのの背中をそっと押してくれました。
「とにかく宍戸錠だーの一言でした」「お話以前にその存在感に圧倒されました。感動で母に電話しっちゃいました。」「若い・・肉体も精神も、僕の親父より20歳上にはとても思えない、とにかく現れた瞬間空気が一瞬止まりました。」学生たちからこんな感嘆の声があがりました。その風貌もさることながら、実績に裏打ちされた存在感は空気をも圧倒するのですね。