【第30回サンダンス映画祭】のワールドプレミア上映が絶賛を浴び、世界中の熱狂的な映画ファンの度肝を抜いた日本・インドネシア初合作映画 『KILLERS/キラーズ』 が、いよいよ世界最速となる2/1(土) 日本公開初日を迎えます。公開を一週間後に控えた1/24(金)、日本外国特派員協会上映会イベントが行われ、北村一輝さん、高梨臨さん、ティモ・ジャヤント監督が登壇されました。
北村さんは 「私は殺人鬼ではございません(笑)。ティモから撮影中、英語のシーンを何度もダメだしされました。発音もパーフェクトではないので、ここからは日本語で答えます」 、高梨さんは 「こういった形で日本とインドネシア合作映画に参加できて、とても嬉しいです」 と、流ちょうな英語で一言挨拶したあと、海外の記者からの質疑応答がスタートしました。
■■質疑応答■■
― 監督、今回日本とインドネシアの合作の立ち上がりの経緯は?
ティモ監督 企画は2009年、『マカブル 永遠の血族』 の作品を観たプロデューサーの牛山さんから 「スプラッター映画を作ろう」 という話から始まりました。二人の男性がマスクをつけてお互いを殺し、撮影をし、競い合う映画でしたが、キャラクター重視の映画にという私からの提案で、脚本をつくりあげていくことになりました。そして、資金集めには苦労しました。2年半かかって、日活のプロデューサー千葉さんと西村さんに会い、インドネシアから資金を集め、2012年から本格始動しました。
― 俳優としての挑戦だったことは?
北村 海外の演出を受けることが刺激的でした。脚本を理解するのが難しく、引き受ける前にこの映画で何をしたいのか?を聞きました。監督の答えを聞いて、この映画の出演を決めました。
高梨 チャレンジングな企画だとは思いましたが、私のシーンはバイオレンスな描写があまりなかったので、撮影時は抵抗はなかったです。初めて観たとき怖いなと思う部分があったのですが、2回目はエンターテインメント性を感じ、ワクワクしました。
― インドネシアでの撮影の印象は?
北村 インドネシアは、撮影前はバリ島のイメージでした。モー・ブラザーズの映画を観て、インドネシアの映画はすごいなと驚きました。日本での1ヶ月の撮影後、ジャカルタに初めて行ってまずびっくりしたのは、渋滞。さらに、日本に比べてスタッフの若さに驚きました。そして、撮影スピードが日本の3倍ぐらいでした。日本では製作の体制が固まっていますが、インドネシアは観る人が一番面白いように、自由な発想のもとでどんな形でも作ろうとする姿勢を勉強させていただきました。
― 記者の中でも笑いが起こっていました。そのことについては、どう思いましたか?
ティモ監督 まず派手にしたくないと思いました。とはいえ、野村のキャラクターは形式化されてしまいます。彼の頭に入って彼は何を考えているのか観て欲しかった。ナイトクラブのシーンがありますが、彼はナルシストで、あたかもロックスターが獲物を見つけるために入ってくる演出にしたんです。基本的に暗い映画なので、笑いでテンションのはけ口がなければとは思っていたので、無意識にブラックユーモアで抽出されたと思います。
北村 車のトランクに女性をつめこむシーン、僕も笑いました。監督の計算、センスだと思います。そういうリアクションは嬉しいです。
高梨 野村とバユのキャラクターは正反対。バユは苦しくなるぐらい追い詰められていますが、野村は余裕があります。しかし共通のものでつながり、バイオレンスとして描かれているのがすごく面白かったです。私もトランクのシーンは大好きで、笑ってしまいました。皆さんもそう思っていただけているのは、嬉しいです。
― この映画を通して何をやりたかったのか?
ティモ監督 脚本を書いている当時、子供が生まれました。自分を取り巻く環境にセンシティブになっていて、バイオレンスが溢れていると思いました。報道も悲劇、惨事が多く、フラストレーションを感じていました。人間はそもそもバイオレンスに頼っていると思います。
★世界最速の2014年2月1日(土)より、テアトル新宿ほか全国公開★
『冷たい熱帯魚』 『凶悪』 × 『ザ・レイド』 製作陣がタッグを組んだ、新たな衝撃をぜひ劇場でご覧ください!
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KILLERS/キラーズ
★2014年2月1日(土) テアトル新宿ほか全国ロードショー★
『KILLERS/キラーズ』阿鼻叫喚の劇毒エンターテインメント!
監督:モー・ブラザーズ
出演:北村一輝 オカ・アンタラ 高梨臨 ルナ・マヤ
黒川芽以 でんでん レイ・サヘタピー
© 2013 NIKKATSU/Guerilla Merah Films