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趣里さんが"初期衝動を大切に演じた"ヒロイン役に自信!映画『生きてるだけで、愛。』 完成披露に菅田将暉さん、仲里依紗さんらとともに登壇!
2018年10月20日(土曜日)

「異類婚姻譚」で第154回芥川賞を受賞、小説家・劇作家・演出家としてマルチに活躍する本谷有希子氏による芥川賞・三島賞候補作を実写映画化した『生きてるだけで、愛。』(11/9公開)の完成披露上映会が、10/20(土)丸の内ピカデリーで行われました。

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本作は、過剰な自意識に振り回されて自分自身すらコントロールできず、現実との折り合いが上手くつけられない女性の葛藤を疾走感あふれる文体でコミカルに描き、新たな恋愛小説の道を切り開いた本谷有希子氏の同名小説が原作。映画では原作のエッセンスを受け継ぎつつ、男性である津奈木のキャラクターを独自に膨らませるなどして、より二人の関係性にフォーカス。リアルとバーチャルが混在する社会で、他者とのつながりを求める現代の若者たちの姿を、エモーショナルなラブストーリーで綴ります。

完成披露上映会には主演の趣里さんはじめ、共演の菅田将暉さん、仲里依紗さん、西田尚美さん、石橋静河さん、織田梨沙さん、関根光才監督が登壇し、舞台挨拶が行われました。

理不尽な感情にさいなまれる引きこもりのヒロイン・寧子役の趣里さんは「脚本を読んだときに物凄いエネルギーを感じて、それを初期衝動として大切に演じました。外から見たら難のあるキャラクターだけれど、生きていたら楽しいことだけではなくて、辛いことや悲しいこともある。だから共感できる部分は沢山ありました」と熱演を報告。

寧子と同棲するゴシップ雑誌記者・津奈木役の菅田さんとの初共演には「とても自然体な方ですよね。現場でも本当にそのままで。寧子のエキセントリックな部分を受け止めてもらいました」と感謝しました。

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©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会


菅田さんは「シリアスなシーンが多い映画の現場の方が、仲良くなる。現場をどうやって楽しむかと考えることが多いので、実際に現場では楽しくやっていました。趣里さんからは、ストレッチなどを習っていましたね。僕は体が硬いから」と和気あいあいな現場の風景を振り返りました。

また趣里さんより「菅田さんからは、ボクシングを教えてもらいました」と報告があると「趣里さんはボクシング経験がないのに、3分くらいミット打ちができていたくらい体力が凄い...なんかラジオの収録みたいな舞台挨拶だね」と笑顔を見せる一幕も。

津奈木の元カノ・安堂役の仲さんは「とりあえずセリフが長くて辛かったです。自分ではよくわからないようなことをセリフで言っているので...」とぶっちゃけつつ、「久々の映画の撮影だったので、いい経験ができました。16ミリフィルムで撮影する映画も久々だったので、身が引き締まって。でもフィルムの値段が高い分、NGが出せないというプレッシャーと長いセリフで"どうしよう!"とパニックになっていました」と慣れない状況での緊張を明かしました。

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©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会


寧子が働くことになるカフェバーのマスターの妻・真紀役の西田さんは「普通さが寧子に刺さればいいと思って、普通の塩梅を意識しました。いいカフェでした」と報告。

カフェバーの従業員・莉奈役の織田さんは「緊張感がなく自由な感じの現場なのかなと思ったけれど、フィルムでの撮影が緊張しました」とフィルム撮影を意識したことを告白。

関根監督はフィルム撮影の狙いについて、「原作を読んだときに、真っ先にフィルムで撮りたいと思いました。フィルムは人の心の動きが映ると僕が信じているからです」とその理由を説明しました。

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©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会


津奈木の同僚・美里役の石橋さんは「映像も美しく、途中から他人事に思えなくなるほどそれぞれのキャラが愛おしくなりました」と完成作品の印象を語りました。

映画にちなんで"分かり合えたと思えた瞬間"を聞かれた趣里さんは、「舞台をやると、お客様と通じ合えているような瞬間を感じることがあります。同じ時間に生きて、存在しているんだというのが空気でわかる。そんな幸せを感じる時にお芝居をやっていて良かったと思います」としみじみ。

一方、菅田さんは「ささいなことですが」と前置きしつつ「コンビニに入ったら自分の曲が流れていて、店員さんと目があった。この人が僕の曲をかけたのか?と。気まずくてレジに行きにくくなりましたけれど...。そんなシンクロがありました」と偶然の一致を紹介。

俳優の中尾明慶さんを夫に持つ仲さんは、「旦那さんのお仕事が終わるころかなと思って"終わった?"と連絡をしたのと同時に、連絡が同時にあるということが結構あります。そんなときに分かり合えているなと思う」と以心伝心を報告。さらに「何を食べたい?と聞いても返事がなかったのに、ハヤシライスを作っておいたら、帰ってきた時に"ハヤシライスが食べたいと言おうと思っていた"と言われたこともあります」と仲睦まじい熱々の夫婦シンクロを紹介し、場を盛り上げました。

最後に主演の趣里さんがキャストを代表して「撮影ではスタッフさん一人一人の熱い思いを感じ、映画の力を感じていました。『生きてるだけで、愛。』というタイトルがすべてですが、葛藤や愛おしさが詰まっている作品です」とアピールし、舞台挨拶は幕を閉じました。


映画『生きてるだけで、愛。』 2019/11/9(金)新宿ピカデリーほか全国公開!


不器用かつ繊細なヒロインを全身全霊で演じる趣里さんはじめ、豪華実力派俳優陣の共演で紡ぐエモーショナルなラブストーリーに、ご期待ください。


今を懸命に生きる、不器用な男女の真っ直ぐでエモーショナルなラブストーリー。
生きてるだけで、ほんと疲れる。鬱が招く過眠症のせいで引きこもり状態の寧子と、出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れながら寧子との同棲を続けている津奈木。そこへ津奈木の元カノが現れたことから、寧子は外の世界と関わらざるを得なくなり、二人の関係にも変化が訪れるが......。

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©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会


映画『生きてるだけで、愛。』関連ニュース

本予告&本ポスター完成
レインダンス映画祭出品決定
場面写真一挙解禁
ティザ―ビジュアル&特報解禁


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『生きてるだけで、愛。』

★2018年11月9日(金)新宿ピカデリーほか全国公開★

ほんの一瞬だけでも、分かり合えたら。

監督・脚本:関根光才

原作:本谷有希子『生きてるだけで、愛。』(新潮文庫刊)

出演:趣里 菅田将暉 田中哲司 西田尚美/松重豊/石橋静河 織田梨沙/仲 里依紗

©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会



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