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漫画家・押切蓮介×小説家・黒史郎トークイベントで語られた、映画「ミスミソウ」から滲み出るギャグ臭とは?!
2018年03月28日(水曜日)

『ハイスコアガール』『でろでろ』などで知られる人気漫画家・押切蓮介氏先生の代表作にして"映像化不可能"と言われた伝説のコミックを実写化した映画「ミスミソウ」の公開まで2週間をきった3/27(火)、原作者の押切蓮介先生と双葉文庫「小説 ミスミソウ」の著者・黒史郎先生の特別対談イベントが、文禄堂高円寺店で行われました。

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『ミスミソウ 完全版』は押切蓮介ファンの間でも1、2を争う人気作で、ネット上の「トラウマ漫画」系まとめサイトや掲示板等では必ず名前が挙がるほど高い認知度を誇る伝説のコミック。そして映画「ミスミソウ」は、押切蓮介先生にとって"初"の実写映画化作品です。

壮絶なイジメを受ける主人公・野咲春花役で映画初主演を射止めたのは、いま最も勢いのある若手女優のひとりとして注目を集める山田杏奈さん。春花を学校で支える唯一の味方・相場晄役を、話題作に立て続けに出演する大注目の若手俳優・清水尋也さん、いじめっこのボス・小黒妙子役を大谷凜香さんが演じ、少年少女を主人公としたクライムサスペンスの名手・内藤瑛亮監督が、凄惨な復讐劇、残酷で絶望的な物語に挑みます。

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©押切蓮介/双葉社 ©2017「ミスミソウ」製作委員会


この度、映画「ミスミソウ」の公開と「小説 ミスミソウ」の発売を記念して開催されたトークイベントのチケットは、わずか半日で完売!参加された方の中には、長野県や福島県など遠方から駆けつけた方もいらっしゃるなどアツイ押切蓮介ファンが高円寺の文禄堂に集い、トーク終了後にはお一人おひとりにイラスト付きサイン行うなど、ファンサービス満点のイベントとなりました。


トークイベントの模様
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【場所】文禄堂高円寺店
【登壇】押切蓮介(原作者)、黒史郎(本作の小説版の著者)
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本作は、群馬、長野、新潟、軽井沢など様々な場所で撮影。2回ほど撮影現場に足を運ばれたという押切先生は「軽井沢の撮影にお邪魔したのですが、あまりの寒さに10分でお腹が痛くなって...。僕はロッジで休ませてもらっていたんです。だからあんな寒い中、若い役者さんたちが長時間、格闘シーンなんで転げまくりながら演技しているのを見て、本当にすごいと思いました」と本作の役者たちを絶賛。

続けて「現場での緊張感が凄くて、撮影付近に近づくと動物の鳴き声が聞こえたので"何かな?"と思ったら、スゴイ声で叫んでいる人がいたんです。その正体は、いじめられっ子の佐山流美を演じていた大塚れなさんの叫び声だったんです。迫力が凄かった!それを聞いた瞬間に、この映画はヤバいなと。期待が膨らみましたね」と、現場で感じた本作品への確かな手ごたえを語りました。

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©押切蓮介/双葉社 ©2017「ミスミソウ」製作委員会


また小説について聞かれると「すごく面白かったです。僕の至らない点が、全部小説で補われていましたね。映画も小説もどちらも漫画より勝ってますよね」と、謙遜しながら小説版を絶賛。

そんな賛辞に小説版の著者である黒先生は「まず僕自身が、原作の『ミスミソウ』が大好きなファンの一人なんです。もちろん僕の周りにはミスミソウの熱狂的なファンが沢山います。だから小説化のお話をいただいたとき、嬉しい反面、その方たちを怒らせたら殺されるなと‥。僕にとっては全員主人公で、メイン以外のキャラクターも1人ひとり愛着があるので、少しでも彼らの日常や描かれてない側面をセリフなどで入れるようにしたくて、小説の中ではカットしたのですが、漫画にも描かれていないサブキャラのラブストーリーも考えたりしていたんです。いったん妄想を大きく膨らませながら、妄想に偏らないよう、いらない部分はカットしていますね。原作を大切にしつつ、でも押切さんが初めて見るような要素も少し入れたかったんです」と、小説版の秘話を語りました。

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押切先生から「確かに、小説版は漫画と映画が上手く融合された感じがする」と言われると、黒先生は「ノベライズの仕事の依頼を受けていたので、どうしようかなと意識しながら観ちゃいました。でもすごくインスピレーションをもらって、小説に影響が出たところも多いと思います」と明かしました。

また全編を通して残酷な映像が続く本作ですが、押切先生は「もともと僕はギャグマンガ家で、ギャグマンガしか描いてなかったけど、その頃はギャグなしのマンガを描けるんだぞって背伸びしたかったんですよ。でもやっぱ出るんですよねぇ、ギャク臭。特に映画のように映像になってると、にじみ出るギャグ臭が伝わってきて笑えるんですよ。除雪車のシーンもですが、僕的には春花が泥だらけになりながら帰り道を歩いてて、迎えにきた祥ちゃんが心配して"お姉ちゃん!"と抱きつくシーン。後ろを歩いてたお母さんも一緒になって抱きしめて。そしたら映像には入ってなかったけど、いたんでしょうね。お父さんも出てきて、3人を抱きしめるんです。"お前もいたのかよ!"と突っ込みたくなる。あれがすごいシュールに見えちゃって、笑っちゃった」と、映画「ミスミソウ」が怖いだけでなく笑える要素もあると語りました。

映画「ミスミソウ」は4/7(土)公開、「小説 ミスミソウ」は絶賛発売中。漫画、小説、映画、それぞれ違った終わり方を迎える『ミスミソウ』。ぜひ、3つの世界観をお楽しみください!


映画「ミスミソウ」2018/4/7(土)新宿バルト9ほか全国公開!


ストーリー
東京から田舎に転校してきた主人公・野咲春花(山田杏奈)は"部外者"として扱われ、壮絶なイジメを受けていた。春花の唯一の味方は、同じように転校してきたクラスメイトの相場晄(清水尋也)。彼を心の支えに必死に耐えてきた春花だが、クラスの女王的存在、小黒妙子(大谷凜香)の取り巻きのイジメグループによる嫌がらせは日に日にエスカレートしていった。そして、ある日、激しく燃え上がる炎が春花の家を覆い尽く。春花の妹・祥子は大火傷を負いながらも助かったが、両親は命を落としてしまった。思いもよらない悲劇に遭遇した春花の心は、崩壊する── 。やがて事件の真相が露見することを恐れたイジメっ子達は春花に自殺するよう強要するが、それがきっかけとなって春花は事件の真相を知り、家族を奪ったイジメっ子達に己の命を賭けた凄惨な復讐を開始するのだが...。厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花、三角草(ミスミソウ)。春花はミスミソウのように厳しい冬を耐えて、きれいな花を咲かせることができるのか...。春花が選んだ道とは...。[R15+]

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©押切蓮介/双葉社 ©2017「ミスミソウ」製作委員会


映画「ミスミソウ」関連ニュース

完成披露イベントの模様
本予告映像解禁


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「ミスミソウ」

★2018/4/7(土)全国公開★

卒業まであと2ヶ月―。私ね、人を殺したの。 人気漫画家・押切蓮介の最強トラウマ漫画、初実写映画化![R15+]

監督:内藤瑛亮

出演:山田杏奈 清水尋也 ほか

©押切蓮介/双葉社 ©2017「ミスミソウ」製作委員会



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