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祝スマッシュヒット!『全員死刑』小林勇貴監督を映画界の重鎮が応援!2週目突入記念・特別トークショー【第1弾】ゲストに高橋ヨシキ氏が登壇!
2017年11月28日(火曜日)

公開2週目を迎えた狂悪エンターテイメント『全員死刑』を更に盛り上げるべく、映画界の重鎮をお招きした【3日間連続・特別トークショー】をヒューマントラスト渋谷にて11/27(月)~29(水)の日程で実施。第1弾ゲストとして、映画ライターであり今作のアート・ディレクターも務めた高橋ヨシキ氏が登壇されました!

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強い家族の絆、熱い親子愛が、監禁、暴行、絞殺、毒殺、銃殺と連続殺人にエスカレート。本作は、被告である家族4人全員に死刑判決が下った異例の事件について自らの殺人を武勇伝として語り、現在も死刑囚として投獄中の次男が記した手記をモチーフに、本物のヤンキーを出演させるという驚きの手法で映画界を揺るがせた『孤高の遠吠』(15)の小林勇貴監督が、『冷たい熱帯魚』(11)、『凶悪』(13)の製作陣とタッグを組んだ商業映画デビュー作。

借金を抱え困窮した生活を送っていた4人のヤクザ一家が、近所の資産家の金を奪おうと企てた無謀な計画を実行。1人殺害したことをきっかけに、連続殺人へと発展していく様を実行犯の次男目線で描く問題作です。

主演の次男・タカノリ役を演じるのは、本作が映画初主演作であり、『帝一の國』(17)や『トリガール』(17)など数々の話題作に出演中の人気若手俳優・間宮祥太朗さん。

長男・サトシ役は『ケンとカズ』(16)で2016年スポニチグランプリ新人賞を受賞した毎熊克哉さん。父役に六平直政さん、母役に入絵加奈子さん、タカノリの彼女役に清水葉月さんと、新旧実力派俳優が小林監督の才能に惚れ込み結集。わずか3日間の、あまりにも無謀で狂気じみた衝撃の物語が繰り広げられます―。

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©2017「全員死刑」製作委員会


3日連続特別トークショー第1弾の模様
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【場所】ヒューマントラストシネマ渋谷
【登壇】高橋ヨシキ氏、小林勇貴監督
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小林監督 映画を殺(と)る前はデザイナーの仕事をしていて、その前には都内のデザイナーの専門学校に通っていて、ヨシキさんにすごく憧れてイベントに行ったりしていたんです。イベントで、ずーーーっとメモとってるおかしなヤツとかいると思うんですけど、あれ俺です(笑)。そこで勉強したことを使って今回商業映画を殺らせてもらって、ヨシキさんから影響受けたところを、ヨシキさんがさっき控室で「あそこが良かった」と言ってくださって、もう失神しそう(笑)。

高橋氏 いやいや、ありがとうございます(笑)。これまでの予算は5万円だったということで、人にギャラは払っていないですよね?今回は商業ということで、どうでしたか?前の作品はわりと人がたくさん映っていて、そういう意味では、人数がたくさんいる現場というのには慣れていらっしゃったのかなと思いますが。

小林監督 そうですね、ギャラは払ってないです。5万円だったので(笑)。前は不良がたくさんいましたけど、やるのは全部自分だったので。たまに照明を持ってくれる不良がいるのですが、じっと立っていられなかったり、録音のマイク持っている不良はマイクの部分を触っちゃったり。今回はそういう人がいなくて、職人さんが集まってくれて、全然違うなと思いました。

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高橋氏 今回は「原作ものをやりたい」というところから始まっていると思いますが、『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』という映画がありまして、これ観ると『全員死刑』と同じノリの映画で"不当な扱いを受けていると思い込んでいる人が一発逆転を狙う"という部分が共通していると思うんです。今の日本は非常に息苦しい社会になっていて、特に実話を映画化するとなった時には、真面目な意味を持たせなくてはいけない部分があって。しかし今回非常に画期的だと思ったのは、『全員死刑』は実話をモチーフにしながらも、ただ真面目に作って誰からも文句を言われないようにする、ということの真逆をやっているじゃないですか。その辺の考えをぜひ聞かせてください。

小林監督 もともとの事件が、まず面白いじゃないですか。それを映画にする。映画は見世物小屋商売だと思ってるんですけど、平山夢明さんがパンフレットに寄せてくれた言葉で「呑めば死ぬ毒でも観るだけなら勉強になる、知恵になる、猛毒になれる。」とおっしゃってくれて、本当にそう思うんです。それを楽しんで、何が悪いんだろう。ダメなものを楽しんで何が悪い。健全に、そもそもなかったことにしよう・・とすることに反吐がでる。こういうもので、映画として楽しんで何が悪い!と思ったんです。

高橋氏 これ原作を読んだ方ならわかると思いますが、全部実話なんですね。本当にビックリなのですが、本当にあったことなんですよね。めちゃくちゃ恐ろしい事件なんですよね。何が恐ろしいかっていうと、全部で30万円くらいのため、無関係な人も含め、2日間で全部で4人殺してて。

小林監督 原作だと、犬も一匹死んでるんですよ。

高橋氏 犬がひどい目に合うのは、映画ファンが結構嫌がるよね(笑)。この作品で一番好きなのはコンビニでのシーンなのですが、あれは原作にはない視点の部分で、コンビニの中で何が起きているのか実際にはわからないんですよね。『グットフェローズ』に匹敵するやり取りだと思うんです!あのやり取りが、本当に素晴らしいと思っていて。映画の中で、そういうやり取りをメインにすることが珍しいんですよね。あの恐怖というのは映画の中で観ることはなかなかなくて、観ていてゾクゾクしました。感動しました。

小林監督 あれは、レフン監督の『ブリーダー』でコンビニ店員に突っかかるシーンがあったのを観たりしていて、原作を読んでいた時に、「俺、こっち側の視点が知りたい!」と思って。

高橋氏 実際には出会いたくないですよね(笑)、あんな嫌な人。一番最初のシーンを観ても、嫌な人間の基礎がしっかりしているな、と思いました。

小林監督 不良から全部教えてもらいました。

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高橋氏 今まで、見たことのないようなタイプのギャングをみせてくれることに新鮮味な感動があって、役者の人たちも、だいたい同じような人たちに流れていきがちなんですけど、今回はそういう意味でも本当にいいなと思いました。

小林監督 嬉しいです。やくざとかって、やっぱり型みたいのがあって、それは一種の差別だと思うんです。実際、ちゃんと描けば面白いんですよね。

高橋氏 あと、『全員死刑』は色々なことをやっている映画だと思っていて、あえて実録風ではなくしている部分や、思い切った風景も面白いと思ったのですが、映画全体としてはいわゆる"犯罪もの"とは違う、ジャンル分けが難しいものだな、思いました。

小林監督 昔から気を付けているのは、不良の一日にだって彼女とのラブストーリーや友達と遊んだりする青春だったり、いろんなジャンルがあるのに、なぜジャンルが分けられるんだろう、と思っていて。そしたらシーンごとにジャンルを分けて、いろんなものを観れた方がお客さんにとっても良いんじゃないかと思ったんです。

高橋氏 それは本当に面白いと思いました。よく「笑えて泣ける」と言いますが、他にも怯えたり泣いたりとか、色々ありますからね。一つの気持ちでグイグイ押してくる映画って飽きちゃうんですよね。『全員死刑』のドライブ感というか、ジェットコースターのようにいろんなところに引っ張っていってくれる部分が、観客を惹きつけていると思います。こういう驚くべき映画を引っ提げて登場した小林監督ですが、チンピラものだけでなく、いろんなジャンルの映画が撮れる監督だと思っています。今後も狂った映画をたくさん撮っていただきたいですし、みなさんにも足を運んでいただければと思います。

小林監督 ヨシキさんにずっと憧れていて、そのヨシキさんにポスターをつくっていただいて、本当に嬉しくて。劇中の映像もヨシキさんが作ってくれて...こんな夢の叶え方あるんだと・・・・オレ嬉しい!!!!本当に嬉しいです。こだわりを持ってワンカットワンカット撮って、2度と撮ることができないようなカットを積み重ねて一本の映画を撮って、それが映画なんだと思いました。全力でいろんな仕掛けをつくって、いろんな楽しみ方をできる映画を撮ったつもりです。もし気に入っていただけたら、何度か観ていただければ嬉しいです。本当に、すごく自信があります。まだ観てない不届き者がいたら、ぜひ皆さんに広めていただいて、俺たちの作った映画で怖がったり笑ったりしてもらえたら、嬉しいです。今日は本当にありがとうございました!!!!

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ヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか大ヒット公開中!


特別トークショーは11/28(火)、29(水)も行われます!映画界の重鎮たちは、小林監督について、『全員死刑』について、何を語るのか?ぜひ劇場で本作とトークショーをお楽しみください!

ストーリー
家族想いの主人公タカノリ(間宮祥太朗)は、借金を抱えた組長の父・テツジ(六平直政)とヒステリックな母・ナオミ(入絵加奈子)、愛する彼女・カオリ(清水葉月)を守る為、姑息な兄サトシ(毎熊克哉)と共に、近所の資産家一家の現金強奪を計画する。しかしあまりにもお粗末な強盗の末、資産家の息子を殺害して事態はエスカレート。ひとり殺すなら全員殺すも同じこと!家族総出の資産家一家狩りがはじまった―[R15+]

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©2017「全員死刑」製作委員会


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『全員死刑』

★2017/11/18(土)公開★

『冷たい熱帯魚』製作者×超狂烈新人監督!全世界を震撼させる狂悪エンターテインメントが誕生![R15+]

監督:小林勇貴

出演:間宮祥太朗 毎熊克哉 六平直政 入絵加奈子 清水葉月 落合モトキ 藤原季節 鳥居みゆき ほか

©2017「全員死刑」製作委員会



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