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蒼井優さん&阿部サダヲさんW主演『彼女がその名を知らない鳥たち』公開初日、登壇者それぞれの"究極の●●"エピソードを激白!
2017年10月30日(月曜日)

ラブストーリーに夢を見られなくなった大人の女性たちに"究極の愛とは何か"と突きつけ、読者を虜にした沼田まほかる氏の20万部を超える人気ミステリー小説を、蒼井優さんと阿部サダヲさんのW主演で映画化した『彼女がその名を知らない鳥たち』が10/28(土)公開初日を迎え、新宿バルト9にて豪華キャストと監督による舞台挨拶が行われました。

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本作では、クレーマーで自分勝手で嫌な女・十和子を蒼井優さんが、そんな十和子に異様な執着を見せる不潔でちんけで下劣な男・陣治を阿部サダヲさんが演じ、さらに妻子がありながら十和子と肉体関係を結ぶゲスな男・水島を松坂桃李さん、十和子の昔の恋人で別れる時に彼女の心にも身体にも傷が残る手酷い仕打ちをしたクズな男・黒崎を竹野内豊さんが演じています。

豪華俳優陣が演じるのは、共感度0なクズなキャラクターたちばかり。しかし"全員最低"なのに、本作には"まぎれもない愛の物語"が描かれています。

公開初日は、あいにくの雨にもかかわらず大勢の報道陣が詰めかけ、舞台挨拶の開始を心待ちにする会場いっぱいのお客様の前に、蒼井優さん、阿部サダヲさん、松坂桃李さん、竹野内豊さん、白石和彌監督の5人が姿を現すと、割れんばかりの歓声が巻き起こりました。

まずは蒼井さんが「自分勝手に見えて主体性のないような役で、お三方それぞれに違う面を見せていきたかった。阿部さんとのシーンはホントに汚いところが多くて、松坂さんとのシーンはキラキラしているところばかりだし、竹野内さんとは嘘みたいに白い家や白い砂浜で、3本の作品を撮っている感覚でした。公開になって嬉しいです」と、ご挨拶。

続く阿部さんが話し始めたところでマイクにトラブルが発生してしまうものの竹野内さんがスマートに自身のマイクを差し出し、阿部さんは「竹野内さんって優しいんですよ!」と満面の笑みを見せ、「千葉出身なので関西弁に本当に苦労して、毎日鬼のような方言指導をされました。でも(オール関西ロケは)いい風景のところばかりで、自分はほんと汚い部屋に住んでいる役だったので、みなさんがあんなに綺麗で夢のようなシーンを撮っているなんて知りませんでした(笑)」と嫉妬を見せました。

松坂さんは「雨の中この作品を選んでくださって、ありがとうございます。どんどん憎悪がわいてくるくらいうすーい男なので、前半と後半でその落差がしっかり出せればと思いました」と話し、竹野内さんは「初めて台本を読ませてもらって、これまでになかった役どころだったので、"大丈夫かな?どんなイメージで演じたら良いかな?"という話を監督とさせてもらったのですが、"最低で最高だったらそれでいいです"と言っていただいたのが印象に残っています」と振り返ります。

これを受けて、白石監督は竹野内さんへのオファーについて「クズが出てくる映画をたくさん撮ってきましたが、竹野内さんの演じた黒崎は、擁護のしようのないクズ。でも悲しみや孤独が、ない交ぜになっている男なので、竹野内さんにやってもらえたらそういったいろんなものを表現してくれると思いました」と明かしつつ、笑えるような作品とは少々違うにも拘わらず現場でよく笑っていたことを指摘されると「これだけ豪華俳優のみなさんが想像のナナメ上をいく芝居をしてくれて、良いものを撮れていると思うと笑えてしょうがない。暴力が酷いシーンで笑っていると言われて、直そうと思ってます。そういうシーンも好きは好きなんだけど...(笑)」と話しました。

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©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会


そして本作が、登場人物全員が最低で、共感度0%、不快度100%にもかかわらず、"究極の愛"のかたちが描かれることにちなみ、舞台上でそれぞれの"究極の○○"エピソードを発表することに!

蒼井さんは悩みながら「"究極の寒がり"ですかね。痛いとかよりも"寒い"が一番嫌い!今くらいの時期がぎりぎりロケに出られるのですが、真冬は舞台の仕事をさせてもらってロケを避けてます(笑)」と意外な告白。

阿部さんは「"究極の選択"、お芝居をはじめたことですね。その前にはトラックの運転手をしていて、金髪でヒゲも生えて陣治より汚かったんで、陣治役がちょっと心地よかった(笑)。そんなヤツが主演でこうして出させてもらって舞台挨拶です!芝居をやってて良かった!」とまたも嬉しそうに語ります。

続く松坂さんが「"究極に怖かったこと"があって。以前(別の作品で)カンボジアで撮影をしていたとき、現地の人からアンコールワットの朝焼けが綺麗だと聞いて、最終日の朝に1人で見に行ったのですが、現地の人5人ぐらいがナイフを持ってワーッと駆け寄ってきたんです。アンコールワットに逃げ込んで、観光客の人たちに助けてもらいました」と衝撃的なエピソードを明かすと、阿部さんが「人殺し?!(と驚きつつ、旅行者狙いの窃盗グループだったと分かると)カンボジアは、みんなそんな人みたいになっちゃうよ!」とツッコミを入れ、松坂さんが「みんな良い人で、すごく良いところです(笑)!でも本当に怖かった!」と返し、会場を沸かせました。

竹野内さんは「俳優をやっていて、いい時も悪い時もあったけれど、白石さんと出会って映画への情熱が深い人だと感じて、みんなで参加できて嬉しかったし今後の糧になったので、"究極の映画への白石愛"みたいなことですね」と胸の内を語ります。

白石監督は「ぼくは"究極の熱演"です。ここもゲラゲラ笑ったのですが、(松坂)桃李くんの最終カット。あれは熱演してくれてる!なと」と振り返ると、全員が笑いながら「あれは熱演(笑)!」と共感。阿部さんが「早くいなくなってくれないかなと思った」と毒づくと、松坂さんは「だって!そういう演出だったの!!」とタジタジに。

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最後は、主演おふたりから締めのご挨拶。

阿部さんは「余韻に浸れて、愛とは、恋愛とは何かと、いろんなことを話し合える映画です。こんな良い映画に出させていただいて本当に嬉しいですし、"竹野内様"って書いてあるマイク持ってるんですよ(笑)!すごく嬉しいです!」とハプニングで受け取ったマイクを嬉しそうに見つめながら会場を笑いに包みます。

蒼井さんは「今日からこの作品を、皆さんと共有できるのが嬉しいです。そして、中嶋しゅうさんの最期の作品になりました。偉大な偉大な先輩で、私に芝居の面白さを教えてくださった方。差し出がましいですが、しゅうさんに国枝役をどうしてもやっていただきたくて、監督に提案させていただきました。映像作品でご一緒したことがなかったので、私の夢が叶った作品になりました。愛らしい方なのですが、ビックリするほど気持ちの悪い役で(笑)。でも、それもとてもしゅうさんらしくて。亡くなったことはまだまだピンと来ないですが、しゅうさんの姿と松坂さんの熱演を(笑)、みなさん目に焼き付けていただけたらと思います!」と、本作への愛情たっぷりの思いを語り、あたたかな空気に包まれつつ初日舞台挨拶は幕を閉じました。


新宿バルト9ほか全国公開中!


全員、最低。でもこれは、まぎれもない愛の物語。先日放送された「蒼井優のオールナイトニッポンGOLD」で松坂桃李さんが「共感度0%、不快度100%」というコピーに加え「でも、最後まで観ると刺さる度は1000%」と表現された本作。そんなジワジワと心に刺さる『かの鳥』公開を、楽しみにお待ちください!


ストーリー
八年前に別れた男・黒崎を忘れられない十和子は、今は15歳上の男・陣治と暮らしている。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治を激しく嫌悪しながらも、彼の稼ぎで働きもせず日々を過ごしていた。ある日、十和子は黒崎の面影を思い起こさせる妻子ある男・水島と関係を持ち、彼との情事に溺れていく。そんな時、家に訪ねてきた刑事から「黒崎が行方不明だ」と知らされる。どんなに足蹴にされても文句を言わず、「十和子のためなら何でもできる」と言い続ける陣治が、執拗に自分をつけ回していることに気付いた十和子は、黒崎の失踪に陣治が関わっているのではないかと疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯え始める――

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©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会


『彼女がその名を知らない鳥たち』関連ニュース

公開記念トークイベント
ジャパンプレミア
釜山国際映画祭出品決定
トロント国際映画祭出品決定&本ポスタービジュアル完成
予告&場面写真解禁
豪華脇役陣の場面写真解禁
特報&ポスター解禁
追加キャスト発表
映画化決定


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『彼女がその名を知らない鳥たち』

★2017/10/28(土)公開★

全員、最低。でもこれは、まぎれもない愛の物語。

監督:白石和彌

出演:蒼井優 阿部サダヲ
松坂桃李/村川絵梨 赤堀雅秋 赤澤ムック・中嶋しゅう/竹野内豊

©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会 



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